田舎暮らしの生活費は本当に安い?都会との差額を徹底比較
🖋この記事を書いた人
執筆者 マミ
皆さんこんにちは。
就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。

東京と田舎では、生活にかかるお金にどれほどの開きがあるのでしょうか。

オカネコ保険比較の調査結果を見ると、東京で一人暮らしをする場合の月間支出は約15.5万円、それに対して、地方在住者は約7.8万円と、なんと2倍近い開きが生じています。

総務省が実施した家計調査においても、東京23区と宮崎市を比較すると月額で4万円以上の差が確認されています。

その内訳を詳しく見ていけば、どの項目でどれだけの差額が生じているのかが明確になります。

この記事では、田舎での暮らしの実情や支出の詳細、さらには将来家族が増えた場合の経済的な影響まで、現実的な視点から詳しく解説していきます。

田舎なら低収入でも豊かに暮らせるは本当?

田舎暮らしは本当に経済的に楽になるのでしょうか。
支出面では確かに安くなりますが、
収入面での現実も同時に考える必要があります

  • 田舎の生活費は都市部の半分
  • 東京都と宮崎県の生活費比較

田舎の生活費は都市部の半分

オカネコ保険比較が実施した調査によれば、東京での生活費15.5万円に対して、地方では7.8万円という数字が出ています。

この大幅な差額の主な要因は、食費や住居費、そして交通費にあります。

特に住居費については、東京では最低でも6万円程度は必要なのに対し、地方では3万円以下で借りられる物件も珍しくありません。

また、交通費についても、地方では車を所有する必要があるものの、毎日の通勤にかかる電車代を考えると、トータルでは安くなるケースが多いようです。

ただし、この数字だけを見て安易に判断するのは危険です。

生活の質や利便性、そして何より収入面での違いも考慮に入れる必要があるからです。

東京都と宮崎県の生活費比較

確かに支出だけを見れば、東京より地方のほうが安く済みます。
しかし、田舎で仕事を見つけることを考えると、収入が大幅に減少する可能性を無視できません。

都道府県別の賃金データを見ると、東京の平均年収は375.5万円なのに対し、青森県は247.6万円、宮崎県は249.6万円となっています。

この100万円以上の収入差は、多くの人が見落としがちなポイントです。
(出典:(10) 都道府県別にみた賃金

支出項目東京23区(円)宮崎市(円)
食料85,86375,990
住居27,83313,444
光熱・水道22,32120,525
家具・家事用品11,0709,677
被服および履物8,5246,205
保健医療14,11515,250
交通・通信47,18437,170
教育10,3855,114
教養娯楽29,39020,880
その他消費支出33,67032,810

出典:2023年(令和5年) 家計の概要

総務省の家計調査による具体的な支出比較を見てみましょう。
東京23区の月間生活費合計は290,355円、宮崎市は237,065円で、確かに毎月約6万円の差があります。

しかし、年収で100万円の差があるということは、月収換算で約8万円の差になります。

この収入差を考慮すると、田舎のほうが豊かに暮らせると単純には言い切れないのが現実です。

特に住居費は東京の半分以下になることも多いですが、それだけでは収入差を埋められない場合があることに注意が必要です。

田舎暮らしの生活費はなぜ安い?

田舎での生活費が安くなる理由には、都会とは異なる生活様式が大きく関わっています。

ここでは、具体的にどのような要因で支出が抑えられるのかを見ていきましょう。

  • 家賃が格安か、空き家を買う選択もある
  • 自給自足的な生活で食費を節約できる
  • 交際費やレジャーにお金を使わなくなる

家賃が格安か、空き家を買う選択がある

田舎の住宅事情は都会とは全く異なります。

月額1万円から3万円という破格の物件も珍しくなく、敷金や礼金が不要な地域も存在します。

最近では、古民家を購入して自分で改修する人も増えています。

初期投資は必要ですが、長期的に見れば賃貸よりも大幅に安くなります。
また、固定資産税についても、都市部と比較して安い傾向にあるため、維持費の面でも有利です。

ただし、古い物件は断熱性能が低かったり、修繕が必要な箇所が多かったりするため、その点は考慮する必要があります。

自給自足的な生活で食費を節約できる

田舎暮らしの大きな魅力の一つが、家庭菜園による食費の節約です。
また、近所との物々交換や分け合いの文化が根付いている地域も多く、季節の野菜や果物を融通し合うことで出費を抑えられます。

味噌や漬物などの保存食を自分で作る人も増えており、市販品を買う必要がなくなるため、さらに節約につながります。

また、最寄りのスーパーまで距離があることから、計画的なまとめ買いが習慣となり、衝動買いや無駄遣いが自然と減るというメリットもあります。

交際費やレジャーにお金を使わなくなる

都会とは異なり、田舎では派手な付き合いや見栄の張り合いが少ない傾向にあります。
地域の人間関係は濃密ですが、その分、飾らない付き合いが主流となります。

飲み会や外食の機会も減り、家で過ごす時間が増えることで、自然と出費も抑えられます。

また、趣味についても、釣りや山歩き、野鳥観察など、自然を活用した低コストな楽しみ方にシフトする人が多いようです。

田舎暮らしで見落としがちな生活費とは

田舎暮らしには、都会では考えられない特有の出費も存在します。

移住前に知っておくべき、意外な支出項目を確認しておきましょう。

  • 自治会費や寄付が予想以上にかかる
  • 下水道がないエリアでは浄化槽管理費が発生
  • 古民家や中古物件は修繕・DIY費用が発生

自治会費や寄付が予想以上にかかる

田舎では、町内会費として月額1,000円から5,000円程度の支出が必要になることがあります。
これは都会では考えられない金額かもしれません。

さらに、地域のお祭りでのご祝儀として3,000円、神社の修繕費として1万円など、さまざまな名目での出費が発生します。

地区の清掃活動や行事への参加も求められ、そのたびに何かしらの負担が生じることも。
都会にはない地域との付き合いが予想外のコストとなる場合があるのです。

下水道がないエリアでは浄化槽管理費が発生

田舎では、まだ下水道が整備されていない地域も多く存在します。
そのような場所では、浄化槽の維持管理が必要となります。

これらの設備には原則として年に1回から2回の点検や清掃が義務付けられており、点検費用は年間1.2万円から、汲み取り費用は2万円前後かかるケースもあります。

これは都会暮らしでは発生しない費用であり、年間で3万円以上の追加出費となることを覚悟しておく必要があります。

古民家や中古物件は修繕・DIY費用が発生

空き家バンクなどで安く購入できる物件も、実際には多額の修繕費用が必要になることがあります。
雨漏りの修理、断熱材の張り替え、シロアリ対策など、古い建物特有の問題が次々と発生します。

安く購入できたとしても、修繕費用で数十万円から数百万円かかることも珍しくありません。
業者に依頼すると高額になるため、DIYスキルがある人向きの環境といえるでしょう。

ただし、材料費だけでも相当な金額になることは覚悟しておく必要があります。

田舎暮らしに向いている人・向いていない人の特徴

田舎暮らしが合うかどうかは、その人の価値観や生活スタイルによって大きく左右されます。

移住を検討する前に、自分がどちらのタイプか確認してみましょう。

  • 田舎暮らしに向いている人の特徴とは?
  • 田舎暮らしに向いていない人の特徴とは?

田舎暮らしに向いている人の特徴とは?

田舎暮らしで成功する人には、いくつかの共通点があります。
まず、収入が少なくても支出をうまくコントロールできる人は、田舎の環境を最大限に活用できます。

フリーランスや在宅ワークなど、場所に縛られない働き方ができる人も向いています。
都会と同じ収入を維持しながら、生活費だけを削減できるからです。

また、自家栽培やDIYを楽しみながら暮らせる人は、コストメリットを最大限に活かせるでしょう。

何より、不便さを楽しめる柔軟性が重要です。

田舎暮らしに向いていない人の特徴とは?

一方で、田舎暮らしが合わない人もいます。
収入が都心水準でも、支出スタイルを変えられない人は、田舎でも結局お金に困ることになります。

毎日のように外食や娯楽を楽しみたい人にとって、田舎では選択肢が極端に少ないことがストレスになるでしょう。

また、車の運転が苦手な人や、密な人間関係が苦手な人も要注意です。

車必須の生活や頻繁な地域行事への参加が精神的・経済的な負担となる可能性があります。

二拠点生活で生活コストを確かめるのもおすすめ!

いきなり完全移住するのではなく、まずは週末だけ田舎で過ごす二拠点生活から始めるのも賢い選択です。実際に田舎での生活を体験することで、本当に自分に合っているかを確認できます。

初期投資は必要ですが、賃貸物件を短期契約で借りることも可能です。

季節ごとの生活費の変動や、地域との付き合い方も実体験として学べます。

また、仕事を維持しながら徐々に田舎暮らしにシフトできるため、経済的なリスクも最小限に抑えられます。

田舎暮らしの生活費に関するよくある質問

田舎暮らしを検討している方から寄せられる、生活費に関する疑問にお答えします。

実際の数字を交えながら、現実的な視点で解説していきます。

  • 田舎の一人暮らしで生活費はいくらかかる?
  • 都会と田舎の生活費はどれくらい違うの?
  • 子どもを持つなら田舎と都会、どちらが負担が少ない?
  • 田舎暮らしは本当に安いの?デメリットはない?

田舎の一人暮らしで生活費はいくらかかる?

地域によって差はありますが、月額4.5万円から6万円程度が一般的な目安とされています。
格安物件に住み、自給自足的な生活を送ることで、さらに節約する人もいます。

ただし、車の維持費や通信費など、都会では不要だった出費も発生します。
ガソリン代、車検費用、保険料などを合わせると、月額2万円から3万円程度は見込んでおく必要があります。

結果として、思ったほど安くならないケースもあることを理解しておきましょう。

都会と田舎の生活費はどれくらい違うの?

都内での一人暮らしは月15万円前後が相場なのに対し、地方なら7万円前後で生活可能です。
PR TIMESの調査でも、2倍以上の差があることが示されています。

しかし、この数字には落とし穴があります。
娯楽費や教育費については、田舎でも削りにくいという現実があるのです。
また、医療費についても、病院までの交通費を考慮すると、都会より高くつく場合もあります。

単純な比較では見えてこない、隠れたコストに注意が必要です。

子どもを持つなら田舎と都会、どちらが負担が少ない?

教育費や保育料については、自治体によって大きな差があります。

一般的に、田舎のほうが保育園に入りやすく、給食費も安い傾向にあります。待機児童問題もほとんどないため、共働き世帯には有利と言えるでしょう。

しかし、進学先の選択肢は都会と比べて限られます。習い事や塾の選択肢も少なく、質の高い教育を受けさせたい場合は、遠方まで通う必要が出てきます。

その際の送迎負担や交通費を考えると、トータルでは都会と変わらない可能性もあります。

田舎暮らしは本当に安いの?デメリットはない?

表面的な家賃や物価は確かに安いですが、車の維持費や地域付き合いにかかる費用が増えることは避けられません。

また、スーパーや病院までの距離が遠く、時間的なコストや交通費がかさむこともあります。

安さを実感するためには、生活スタイルそのものを見直す覚悟が必要です。
都会的な便利さを求めず、不便さを楽しめる心構えがなければ、かえってストレスとなってしまうでしょう。

メリットとデメリットを冷静に比較したうえで、判断することが大切です。

まとめ

田舎暮らしの生活費について詳しく見てきましたが、田舎ならすべてが安いわけではないということがお分かりいただけたでしょうか。
確かに住居費は大幅に削減できますが、それ以外の部分では意外な出費も発生します。

東京との支出差を正確に理解したうえで、地域との関係性、収入源、そして自分の生活スタイルを総合的に検討することが重要です。数字だけを見て判断するのではなく、実際の暮らしぶりをイメージしながら検討を進めましょう。

憧れだけで飛び込むのではなく、現実的な視点で田舎暮らしを考えることが、移住後の後悔を防ぐカギとなります。

まずは短期滞在から始めて、自分に合った暮らし方を見つけていくのがおすすめです

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