大学生の一人暮らしにかかる生活費は、月13〜14万円ほどが目安です。ただし住む地域や暮らし方によって金額は大きく変わりますし、仕送りに頼らず自分の力でやりくりしている学生もたくさんいます。
この記事では、大学生の一人暮らしに必要な生活費の相場と内訳から、一人暮らしを始めるときの初期費用、そして仕送りなしで暮らすための具体的なコツまで、わかりやすく紹介します。これから上京するあなたが安心して新生活を始められるよう、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
大学生の一人暮らしにかかる生活費の相場は?

大学生が一人暮らしをする場合、生活費は月13〜14万円ほどが目安になります。
その根拠となるのが、全国大学生活協同組合連合会の第61回学生生活実態調査です。この調査によると、下宿生(一人暮らしの大学生)の1か月の収入合計は138,070円で、過去10年でもっとも高い水準でした。物価高の影響もあって、必要なお金は年々増えてきています。
毎月の支出のうち、大きな割合を占めるのが次の項目です。
- 住居費:約55,452円
- 食費:約29,853円
- 教養娯楽費:約12,480円
- 電話・通信費:約4,315円
このように住居費が全体の約4割を占めていて、家計の中でいちばん大きな負担になっています。食費も前の年より増えていて、物価高の影響がそのまま暮らしにあらわれているのがわかりますね。
仕送りの金額は、ご家庭によってさまざまです。同じ調査では、仕送り額の分布はおよそ次のようになっていました。5〜10万円未満が31.8%、10万円以上が30.7%、5万円未満が17.9%、そして仕送り0円という学生も9.2%います。つまり10人に1人ほどは、仕送りに頼らず一人暮らしをしているのです。
大学生が一人暮らしを始めるには初期費用も必要

毎月の生活費とは別に、一人暮らしのスタート時には初期費用がかかります。賃貸契約と家具家電をそろえるだけで、合計30〜50万円ほどは見ておくと安心です。
まず大きいのが、引っ越しにかかる費用です。
賃貸契約のときは、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などをまとめて支払います。たとえば家賃6万円の部屋を借りる場合、敷金1か月・礼金1か月・仲介手数料1か月・前家賃1か月で、それだけで24万円ほどになるでしょう。
さらに引っ越し業者に頼むと、距離や時期によって2〜8万円ほどが上乗せされます。3〜4月の繁忙期は料金が高くなりやすいので、可能なら時期を少しずらすと費用を抑えられますよ。
次に必要になるのが、家具家電類です。
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ベッド・カーテン・照明など、生活に欠かせないものを一からそろえなければなりません。新生活向けの家電セットを使うと10〜20万円ほどが目安ですが、リサイクルショップやフリマアプリをうまく使えば、半額近くまで抑えることもできます。
大学生の一人暮らしの生活費は都会と地方でも変わる

ここまで全国の平均を見てきましたが、生活費は住む地域によっても大きく変わります。とくに差が出やすいのが家賃で、同じ間取りでも都会と地方では数万円もちがってくるのです。
東京は物価も家賃も高く、月15〜18万円ほど必要になることも珍しくありません。たとえば東京23区のワンルームだと、家賃が7〜9万円台になることも多く、それだけで地方の倍近くになる場合もあります。外食やお付き合いの費用もかさみやすいので、平均より少し多めに予算を組んでおくと安心でしょう。
反対に地方では、月11〜13万円ほどと、全国平均を下回ることもあります。家賃4〜5万円台の物件も見つけやすく、固定費を抑えやすいのが魅力です。ただし車が必要な地域だと、ガソリン代や駐車場代といった出費が増えるので、その点は頭に入れておきましょう。
大学生が仕送りなしで一人暮らしする方法はある?

仕送りなしでの一人暮らしは、十分に可能です。実際、さきほどの調査でも約9.2%の学生が、仕送り0円で生活していました。大切なのは、家賃や通信費といった固定費をできるだけ下げて、足りない分をアルバイトでおぎなうことです。ここからは、その具体的な方法を紹介していきますね。
- 家賃を抑えられるエリアを選ぶ
- なるべく自炊をして食費を節約する
- 格安SIMなどを使って通信費を抑える
- シェアハウス・ルームシェアを活用する
- 短時間で効率よく稼げるバイトをする
家賃を抑えられるエリアを選ぶ
固定費の中でいちばん大きい家賃を下げると、家計はぐっと楽になります。
駅から歩いて15分ほど離れた物件や、急行が止まらない各駅停車だけの駅、築年数が古めの部屋を選ぶと、家賃は数千円から1万円以上安くなることが多いです。
たとえば都心まで電車で30分ほどの隣の県に住めば、同じ予算でも広い部屋に住めることもありますよ。通学にかかる時間とのバランスを見ながら、自分に合った場所を選んでみてください。
なるべく自炊をして食費を節約する
食費は、工夫しだいで大きく変えられる費目です。
毎日外食やコンビニで済ませると月5〜6万円かかることもありますが、自炊を中心にすれば3万円前後まで抑えられます。
週末にまとめ買いをして作り置きをしておくと、平日も自炊を続けやすくなるでしょう。
お米やパスタ、もやし、卵といった安い食材を組み合わせれば、栄養もとりながら節約できますよ。
格安SIMなどを使って通信費を抑える
スマホ代の見直しは、手間のわりに効果が大きい節約術です。
大手キャリアのままだと月7,000〜8,000円ほどかかりますが、楽天モバイルやmineo、IIJmioといった格安SIMに乗り換えれば、月1,000〜3,000円台まで下げられ、年間にすると5万円以上の差になることもあるんです。
ふだんのデータ通信量が少ない人ほど、乗り換えの効果は大きくなりますよ。
シェアハウス・ルームシェアを活用する
家賃や光熱費を分け合えるシェアハウスやルームシェアも、固定費を一気に下げられる選択肢です。
一人暮らしなら家賃が10万円かかる地域でも、2人でルームシェアをすれば1人あたり5万円台に収まることもあります。
家具家電が備え付けのシェアハウスを選べば、初期費用も大きく節約できますね。一人の時間は減ってしまいますが、お金の面でのメリットはとても大きいです。
短時間で効率よく稼げるバイトをする
固定費を下げても足りない分は、アルバイトでおぎないましょう。このとき大切なのは、時給の高い仕事を選んで、短い時間で効率よく稼ぐことです。
学業との両立を考えると、長い時間働くよりも、限られた時間できちんと稼げるバイトのほうが向いています。次の章で、効率よく稼げる具体的なバイトを紹介しますね。
大学生の一人暮らしの生活費を効率よく稼げるバイト

ここからは、短い時間でも効率よく稼ぎやすいアルバイトを紹介します。時給の高さや働き方の自由度で選べば、学業と両立しながら生活費を確保しやすくなりますよ。
- 家庭教師・塾講師
- 飲食店などの深夜帯勤務
- リゾートバイト
- イベントスタッフ
- ナイトワーク
家庭教師・塾講師
自分が勉強してきた内容をそのまま活かせる家庭教師や塾講師は、時給が高めのバイトの代表格です。
時給1,500〜3,000円ほどが相場で、勤務時間が短くてもまとまった収入になりやすいのが魅力です。とくに大学受験を終えたばかりの大学生は、教える力を評価されやすいでしょう。
シフトも夕方以降が中心なので、日中の授業とぶつかりにくいのもうれしいポイントですね。
飲食店などの深夜帯勤務
飲食店やコンビニの深夜帯は、時給がぐっと上がるねらい目の時間帯です。労働基準法で、午後10時から午前5時までの勤務には25%以上の割増賃金が支払われると決められています。
たとえば時給1,100円のお店なら、深夜は1,375円以上になる計算です。
授業のない夜にまとめて働けば、短い時間でも効率よく稼げますよ。ただし生活リズムが乱れやすいので、無理のない範囲でシフトを組むことが大切です。
リゾートバイト
長期休暇にまとめて稼ぎたいなら、リゾートバイトという選択肢があります。
観光地のホテルや旅館で住み込みで働くスタイルで、家賃や食費がかからないぶん、稼いだお金をそのまま貯められるのが大きな魅力です。
夏休みや春休みの1〜2か月で、20〜30万円ほど稼ぐ人も少なくありません。ふだんと違う土地で過ごせるので、旅行気分を味わえるのもうれしいところですね。
イベントスタッフ
単発で働きたい人には、イベントスタッフがおすすめです。
コンサートやスポーツ大会、展示会などの会場で、設営や受付、案内をおこなうお仕事です。日払いや週払いに対応している求人も多く、急にお金が必要になったときに助かります。
シフトの自由度が高くて、空いた1日だけ働けるので、学業との調整もしやすいですよ。
ナイトワーク
時給の高さで選ぶなら、ナイトワークも心強い選択肢です。なかでも高級クラブのホステスは、お客様との会話を中心とした接客がお仕事で、時給3,000円以上になることも珍しくありません。短い時間でも生活費をしっかり稼げるので、一人暮らしの大学生にとって大きな支えになります。
ただし、ナイトワークには年齢などの条件があります。風営法によって、18歳未満や高校生は働けないと決められているので注意しましょう。お店選びも大切で、給料の仕組みやノルマの有無をきちんと説明してくれる求人を選ぶと安心です。高級クラブは比較的落ち着いたお客様が多いので、ナイトワークが初めての方でも働きやすいといわれていますよ。
まとめ
大学生の一人暮らしの生活費は、月13〜14万円ほどが目安です。なかでも住居費の割合が大きく、住む地域によっても金額は変わります。東京なら15〜18万円かかることもありますし、地方なら11〜13万円ほどで収まる場合もあります。
一人暮らしを始めるときは、初期費用として30〜50万円ほど用意しておくと安心です。そして仕送りがなくても、家賃や通信費といった固定費を下げて、効率のよいバイトで収入を確保すれば、しっかりやりくりしていけます。
家庭教師やリゾートバイト、ナイトワークなど、短い時間で効率よく稼げる仕事をうまく組み合わせて、無理のない楽しい一人暮らしを実現してくださいね。





