就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「20代後半で上京するのは遅いのかな…」そんな不安を抱えていませんか。周りを見ると、大学進学や新卒のタイミングで上京した人ばかり。今さら自分が東京に行っても遅いのでは、と躊躇してしまう気持ちはよくわかります。
しかし、結論からいえば20代後半での上京は決して遅くありません。むしろ社会経験を積んだ20代後半だからこそのメリットもたくさんあります。
この記事では、20代後半で上京することへの不安を解消し、理想の暮らしを叶えるためのポイントをお伝えします。今まさに上京を迷っている方も、数年後の上京を見据えている方も、ぜひ参考にしてください。
20代後半での上京が「遅い」というのは間違い!

20代後半で上京することに対して「もう遅いのでは」と感じる人は少なくありません。しかし、データを見ても実際の転職市場を見ても、20代後半での上京はまったく珍しいことではないのです。ここでは、20代後半での上京が遅くない理由を具体的に解説します。
- 20代後半で上京する人は多い
- 20代後半からでも就ける仕事はたくさんある
20代後半で上京する人は多い
実は、20代後半で県外に移動する人は非常に多いというデータがあります。総務省統計局の「住民基本台帳人口移動報告」によると、都道府県間移動者数は20〜24歳が約58万人と最も多く、次いで25〜29歳が約53万人となっています。つまり、20代後半は20代前半に次いで県外移動が活発な年代なのです。
移動先のすべてが東京というわけではありませんが、転入超過数が最も多いのは東京都であり、上京している可能性は十分に高いといえます。新卒で上京するイメージが強いかもしれませんが、実際には社会人になってから上京を決める人もたくさんいます。
20代後半での上京は決してマイノリティではありません。「自分だけ遅れている」と感じる必要はまったくないのです。同じタイミングで上京を決意する仲間は、あなたが思っている以上に多いはずです。
20代後半からでも就ける仕事はたくさんある
「20代後半だと転職が難しいのでは」という不安もあるかもしれませんが、心配いりません。東京は日本最大の経済都市であり、求人数も圧倒的に多いのが特徴です。未経験歓迎の求人から、これまでの経験を活かせる求人まで、選択肢は豊富にあります。
特に近年は人手不足の業界も多く、20代であれば十分にポテンシャル採用の対象になります。IT業界、営業職、サービス業など、未経験からでもチャレンジできる職種は数多く存在します。また、地方で培った経験やスキルを評価してくれる企業も少なくありません。
むしろ20代後半は、ある程度の社会経験を積んでいることがプラスに働くケースも多いです。「若さ」と「経験」の両方を武器にできる年代だからこそ、転職市場でも有利に働く場面があるのです。
20代後半で上京するメリット

20代後半での上京には、若いうちに上京した人にはないメリットがあります。社会人としての経験があるからこそ得られるアドバンテージを、しっかり活かしていきましょう。
- 社会経験があるので仕事に馴染みやすい
- キャリアチェンジするのに最適な年代である
- 上京に向けての準備期間がある
社会経験があるので仕事に馴染みやすい
20代後半で上京する最大のメリットは、すでに社会人としての基礎が身についていることです。新卒で上京した場合、慣れない一人暮らしと新社会人としてのプレッシャーが同時に押し寄せ、心身ともに疲弊してしまうケースも珍しくありません。
その点、20代後半であればビジネスマナーや仕事の進め方はすでに身についています。上京後は生活環境の変化に集中できるため、精神的な負担が軽減されます。新しい職場でも「社会人としての常識がある人」として見られるため、周囲からの信頼も得やすいでしょう。
また、地方での仕事経験は東京でも十分に通用します。むしろ地方ならではの丁寧な仕事ぶりや、少人数で幅広い業務をこなしてきた経験は、高く評価されることもあります。
キャリアチェンジするのに最適な年代である
20代後半は、キャリアチェンジに最も適した年代といわれています。20代前半ではまだ自分の適性がわからないことも多いですが、数年間働いてきた20代後半なら「自分に向いていること・向いていないこと」がある程度見えてきているはずです。
「地元ではできなかった仕事にチャレンジしたい」という明確な目的があれば、上京の動機としてこれ以上ないものになります。東京には多種多様な業界・職種が集まっているため、地方では出会えなかった仕事に就けるチャンスが広がります。
また、20代であれば未経験の業界に飛び込んでもまだまだ成長の余地があります。30代になると即戦力を求められることが増えるため、キャリアチェンジを考えているなら20代後半がラストチャンスともいえるかもしれません。
上京に向けての準備期間がある
今20代前半で、20代後半での上京を考えている方にとっては、準備期間があることが大きなメリットになります。東京は家賃も物価も高いため、十分な貯金があるかどうかで上京後の生活の余裕が大きく変わります。
たとえば、上京時に必要な初期費用として、引っ越し代、敷金・礼金、家具家電の購入費、当面の生活費などを考えると、最低でも50〜100万円程度は用意しておきたいところです。20代前半のうちからコツコツ貯金しておけば、上京後に金銭的な不安を抱えずに済みます。
また、貯金だけでなく、スキルアップの時間に充てることもできます。資格取得や副業経験など、東京で働く際に武器になるものを今のうちに準備しておけば、上京後のスタートダッシュがより確実なものになるでしょう。
20代後半で上京するデメリット

メリットがある一方で、20代後半での上京にはデメリットも存在します。事前に理解しておくことで、心構えができ、対策も立てやすくなります。
- イチから生活基盤を作り直す負荷が重い
- 同じタイミングで上京する友人が少ない
- 20代後半ならではの焦りを感じる
イチから生活基盤を作り直す負荷が重い
20代後半まで地元で過ごしてきた人は、それなりに生活基盤が整っているはずです。お気に入りのカフェや美容院、行きつけの飲食店、気心の知れた友人関係など、長年かけて築いてきた「居心地のいい環境」を手放すことになります。
これらを東京でイチから作り直すのは、想像以上に労力がかかります。新しい美容院を探すだけでも意外と面倒ですし、友人関係をゼロから構築するにはエネルギーが必要です。20代後半になると、新しいことを始めるのが億劫に感じることもあるでしょう。
特に、地元での人間関係が充実していた人ほど、このギャップを大きく感じるかもしれません。上京直後は「本当にこれでよかったのかな」と不安になることもあるでしょう。しかし、時間が経てば東京でも自分の居場所は必ず見つかります。
同じタイミングで上京する友人が少ない
大学進学や新卒入社のタイミングであれば、同じように上京する友人も多いものです。しかし、20代後半になると周囲はすでに生活が落ち着いている人が多く、一緒に上京する仲間を見つけにくいのが現実です。
地元の友人たちは結婚したり、マイホームを購入したり、地元での生活に根を下ろし始めているかもしれません。そんな中で自分だけが新天地に飛び出すことに、孤独感を覚えることもあるでしょう。
ただし、東京に行けば同じように地方から上京してきた人はたくさんいます。職場やコミュニティで出会う人の中には、同じ境遇の人も必ずいるはずです。最初は寂しくても、新しい出会いを大切にしていけば、東京でも心強い仲間ができていきます。
20代後半ならではの焦りを感じる
20代後半になると、否応なしに「30歳」という節目が意識されます。「もうすぐ30歳なのに、まだ何も成し遂げていない」「結婚はどうするのか」といった焦りを感じやすい時期です。
そんなタイミングで上京という大きな決断をすると、「もっと早く上京していれば」と後悔の念が頭をよぎることもあるかもしれません。周囲と自分を比べて、焦りが増幅されることもあるでしょう。
しかし、人生に「遅すぎる」ということはありません。今は30代や40代から新しいキャリアをスタートさせる人も珍しくない時代です。20代後半はまだまだ若く、可能性に満ちています。焦りを感じること自体は自然なことですが、それに振り回されず、自分のペースで進んでいくことが大切です。
20代後半の上京を成功させるポイント

20代後半での上京を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。心構えと具体的な準備の両面から、成功のコツをお伝えします。
- 年齢に引け目を感じないこと!
- 上京前の準備を怠らない
- 地元とのつながりは適度に持っておく
年齢に引け目を感じないこと!
まず心に刻んでおいてほしいのは、20代後半は東京ではまだまだ「若者」だということです。地元では「もういい歳」といわれるかもしれませんが、東京では30代・40代から新しいことに挑戦する人がたくさんいます。
実際、東京のビジネスシーンでは年齢よりも実力や意欲が重視される傾向があります。20代後半で未経験の業界に飛び込む人も珍しくありませんし、それを受け入れる土壌も整っています。年齢を気にして縮こまる必要はまったくありません。
「自分はもう若くない」という思い込みこそが、一番の敵です。堂々と新しい環境に飛び込んでください。周りの人はあなたの年齢をそこまで気にしていないものです。自信を持って、新生活をスタートさせましょう。
上京前の準備を怠らない
上京を成功させるためには、事前準備が欠かせません。家探し、貯金、仕事探しなど、地元にいるうちからできることはたくさんあります。「お金を貯めたから、いざ身ひとつで上京!」というのは、実はリスクが高いやり方です。
まず住居については、上京前からネットで情報収集し、可能であれば内見のために一度東京に足を運んでおきましょう。仕事についても、転職サイトやエージェントを活用して、上京前に内定を得ておくのが理想的です。
もし家探しや職探しが面倒だったり、うまくいかなかったりする場合は、寮付きや社宅付きの仕事を検討するのも一つの手です。住居と仕事が同時に決まるため、上京のハードルがぐっと下がります。初期費用を抑えられるのも大きなメリットです。
地元とのつながりは適度に持っておく
上京するからといって、地元との縁を完全に切る必要はありません。むしろ、地元の友人や家族とのつながりは、上京後の心の支えになります。特に上京直後の寂しい時期には、電話やLINEで地元の人と話すだけで気持ちが楽になることも多いです。
「東京で頑張る」と意気込むあまり、地元との関係を疎遠にしてしまう人もいますが、これはおすすめしません。いざというときに頼れる存在がいるという安心感は、新生活を乗り越える大きな力になります。
定期的に帰省したり、オンラインで近況を報告し合ったりと、適度な距離感でつながりを維持していきましょう。東京での新しい人間関係と、地元の昔からの人間関係、両方を大切にすることで、より豊かな人生を送ることができます。
まとめ
20代後半での上京は、決して遅くありません。統計データを見ても、25〜29歳で県外に移動する人は20〜24歳に次いで多く、あなたと同じように新天地を目指す人はたくさんいます。
社会経験があるからこそ仕事に馴染みやすく、キャリアチェンジにも最適な年代。上京に向けて準備する時間があることも、20代後半ならではのメリットです。一方で、生活基盤を作り直す負担や、同世代の仲間が少ない寂しさ、30歳を前にした焦りといったデメリットもあります。
しかし、これらは事前に理解しておけば対処できるものばかりです。大切なのは、年齢に引け目を感じずに一歩を踏み出すこと。東京では20代後半はまだまだ若者です。
しっかり準備をして、地元とのつながりも大切にしながら、新しい生活を楽しんでください。上京なう、あなたの挑戦を応援しています。





