就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「都会って、なんでこんなに疲れるんだろう」
田舎で育って都会に出てきた方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
人の多さ、街のスピード感、ドライな人間関係。田舎とはまるで違う環境に戸惑い、「自分には都会は合わないのかも」と悩む方は少なくありません。
この記事では、田舎育ちの筆者自身の経験をもとに、都会が「合わない」と感じる理由と、疲れたときの具体的な対処法を紹介します。
「合わない」と思ってもいつの間にか都会が馴染むケースもある

最初にお伝えしたいのは、「都会は合わない」と感じていても、いつの間にか都会に馴染んでしまうケースもあるということです。
筆者自身も田舎育ちで、上京した当初は何もかもが合わないと思っていました。西日本出身なので、まず話す言葉が合わない。関西弁で普通に喋っているだけなのに「怒ってる?」と聞かれたり、会話にオチを求めてしまう自分と、淡々と話す周りの人たちとのギャップにうんざりしたこともありました。忙しない街の空気感も、朝の満員電車も、すべてが合わないと感じていました。
ところが、数年経った今、都会以外で暮らしたいとはあまり思わなくなりました。不思議なもので、慣れというのは大きいのです。都会のスピード感や選択肢の多さが、いつの間にか心地よくなっている自分がいました。
だからこそ、上京して間もない方が「自分には都会は合わない」と早々に判断してしまうのは、少しもったいないかもしれません。もちろん本当に合わない場合もありますが、まずはもう少しだけ時間をかけてみるのも一つの選択肢です。
田舎育ちの人が都会で「合わない」と感じる理由

田舎育ちの方が都会で「合わない」と感じるのには、いくつかの共通した理由があります。
- 街も人の流れもとにかく忙しい
- 電車の路線も人も多すぎて目的地に行くまでも一苦労
- 人間関係がドライで心細い
- 選択肢が多すぎて選択するのに疲れる
- 山や海が近くに無くて癒しがないと感じる
- 物価が高くて何をするのにもお金がかかる
街も人の流れもとにかく忙しい
都会に出てきてまず驚くのが、街全体のスピード感です。歩くペースが速い、エスカレーターでは片側を空ける、信号が変わった瞬間に一斉に動き出す。
田舎ではあり得なかった光景が日常的に繰り広げられます。
田舎ではのんびりした時間の流れが当たり前だっただけに、都会の「常に急いでいる空気」に圧倒されてしまうのは無理もありません。慣れるまでは、ただ街を歩いているだけでもぐったり疲れてしまうことがあるでしょう。
電車の路線も人も多すぎて目的地に行くまでも一苦労
都会の電車は路線の数が膨大で、乗り換えも複雑です。田舎では車移動がメインで、電車に乗る機会自体が少なかった方にとっては、路線図を見ただけで頭が痛くなるかもしれません。
さらに、朝夕のラッシュ時には身動きが取れないほどの満員電車に押し込められます。田舎では経験しない密集空間に、精神的にも体力的にも消耗してしまうのは当然のことです。
人間関係がドライで心細い
田舎では近所の人が声をかけてくれたり、知り合いとばったり会って立ち話をしたりということが日常的にありました。しかし都会では、隣に住んでいる人の顔すら知らないことも珍しくありません。
この「人との距離感」が都会の良さでもある一方で、田舎育ちの方には心細く感じられることがあります。困ったときに気軽に頼れる人がいない孤独感は、上京したての頃に特に強く感じやすいものです。
選択肢が多すぎて選択するのに疲れる
「今日のランチどうしよう」「週末はどこに行こう」
都会では、遊ぼうと思えば山ほど選択肢がありますし、食事も同じです。和食、中華、イタリアン、エスニック。同じジャンルでも何十軒もの店が並んでいます。
一見便利に思えますが、毎日毎日何かを選択しなければならないのは、想像以上にエネルギーを使います。「決断疲れ」という言葉があるように、選択肢の多さが便利なようでいて、なんだか疲れる。田舎のシンプルな暮らしが恋しくなる瞬間です。
山や海が近くに無くて癒しがないと感じる
田舎では窓を開ければ山が見えたり、少し車を走らせれば海に行けたりと、自然が身近にありました。しかし東京をはじめとする都会では、周囲を見回してもビルばかりで山も海も見えません。
自然の中で育った方にとって、緑や空の広さが感じられない環境は、じわじわとストレスになります。公園はあっても「自然に囲まれている」という感覚とはまったく違うため、どこか物足りなさや息苦しさを感じてしまうのです。
物価が高くて何をするのにもお金がかかる
都会の物価の高さは、田舎育ちの方にとって大きなカルチャーショックです。家賃はもちろん、外食もカフェ代も、ちょっとした日用品の買い物も、何をするにもお金がかかります。
田舎では同じ金額で広い家に住めたり、新鮮な食材を安く手に入れたりできただけに、都会の出費の多さに驚くのは当然のこと。「普通に暮らしているだけなのに、なぜこんなにお金が減るの?」という感覚を持つ方は多いでしょう。
田舎育ちで都会に疲れた場合の対処法

都会が「合わない」と感じたとき、すぐに地元に戻るという選択もありますが、その前にいくつかの対処法を試してみる価値はあります。
- 一度地元に帰ってリセットしてみる
- 都会で友達が作れるコミュニティなどに参加する
- 自分のルーティンを固定化する
- 自炊をするなどお金の使い方にメリハリをつける
- 満員ラッシュを避ける移動手段を探す
一度地元に帰ってリセットしてみる
都会の生活に疲れたら、一度地元に帰ってリフレッシュするのはとても効果的です。慣れ親しんだ景色や空気、家族や友人との時間が、疲れた心をリセットしてくれます。
また、地元に帰ることで「やっぱり田舎が好きだ」と再確認する方もいれば、「意外と都会の暮らしも悪くなかったな」と気づく方もいます。どちらの気持ちになったとしても、それは自分の本音を知る大切なきっかけになるでしょう。
都会で友達が作れるコミュニティなどに参加する
都会の人間関係がドライに感じるなら、自分から繋がりを作りにいくのがおすすめです。社会人サークルや趣味のコミュニティ、地元の県人会など、探してみると意外と多くのコミュニティが見つかります。
特に同じ地方出身者が集まる場は、共通の話題で盛り上がりやすく、都会での孤独感を解消するきっかけになります。「都会にも自分の居場所がある」と思えるだけで、日々の生活がぐっと楽になるはずです。
自分のルーティンを固定化する
都会はとにかく選択肢が多いからこそ、固定できるルーティンはあらかじめ決めてしまうのがおすすめです。
たとえば、朝ごはんや昼ごはんは固定メニューにして自炊しておけば、「今日は何を食べよう」と毎回悩む必要がなくなります。服も1週間分のコーディネートを決めておけば、朝の準備で迷うこともありません。
日常の小さな選択をできるだけ減らしておいて、遊ぶときや本当に楽しみたいことにだけ「選ぶエネルギー」を使う。このメリハリが、都会での生活をぐっと楽にしてくれます。
自炊をするなどお金の使い方にメリハリをつける
都会では何にでもお金がかかるため、全部にお金を使っていると、あっという間にお財布がショートしてしまいます。大切なのは、使うところと抑えるところのメリハリをつけることです。
普段の食事は自炊をして出費を抑え、友達と遊ぶときや自分へのご褒美にはしっかりお金を使う。こうしたメリハリのある使い方を意識するだけで、都会でも無理なく生活できるようになります。
「お金がなくなるから楽しめない」という悪循環から抜け出せると、都会の暮らしにも余裕が生まれるでしょう。
満員ラッシュを避ける移動手段を探す
満員電車がどうしてもつらいなら、通勤・通学の移動手段そのものを見直してみるのも一つの手です。
筆者自身、西武新宿線の野方に住んでいたとき、朝の満員ラッシュが衝撃的すぎて電車に乗れなくなって、結局、自転車で大学まで通うことに。少し早めに家を出て混雑を避ける工夫もしていました。
社会人になってからは、会社から近い駅に住んで徒歩や自転車で通勤するようにしています。
また、私の話ではありませんが、最近はランニングで出勤する人も増えているようです。満員電車を無理に我慢するのではなく、「乗らない方法」を探してみると、それだけで都会生活のストレスが大幅に軽減されるかもしれません。
まとめ
田舎育ちの方が都会に出てきて「合わない」と感じるのは、ごく自然なことです。街のスピード感、ドライな人間関係、選択肢の多さ、物価の高さなど、田舎とは何もかもが違う環境に戸惑わないほうが難しいでしょう。
ただ、「合わない」と感じた時点ですぐに諦めてしまうのは少しもったいないかもしれません。今回紹介した対処法を試してみたり、時間をかけて都会に慣れていったりする中で、いつの間にか居心地がよくなるケースも十分にあり得ます。大切なのは、無理をしすぎないこと。自分のペースで都会との付き合い方を見つけていきましょう。





