就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「都会の喧騒から離れて、のんびり田舎で暮らしたい」
そんな憧れを抱いている方は少なくないでしょう。実際にコロナ禍以降、リモートワークの普及もあって地方移住への関心は高まり続けています。
しかし、理想と現実にはギャップがあるもの。田舎暮らしに憧れて移住したものの、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も多いのが実情です。
この記事では、田舎暮らしが向かない人の特徴を7つ紹介するとともに、田舎暮らしに向いている人の特徴や、完全移住する前に検討すべき「お試し移住」についても解説します。移住を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
田舎暮らしが向かない人の特徴

田舎暮らしには魅力がたくさんありますが、すべての人に合うわけではありません。以下の特徴に当てはまる方は、移住前に慎重に検討したほうがよいでしょう。
- 居住エリアに利便性を求める人
- 免許がない・車の運転が苦手な人
- ご近所付き合いをしたくない・苦手な人
- いろいろな仕事にチャレンジしたい人
- 子育てするなら習い事や教育に力を入れたい人
- 休みの日はいろいろな娯楽を楽しみたい人
- 虫や動物が苦手な人
居住エリアに利便性を求める人
「徒歩圏内にコンビニやスーパーがあってほしい」「駅まで歩いて行ける距離に住みたい」という方は、田舎暮らしに苦労する可能性が高いです。
田舎では最寄りのスーパーまで車で20〜30分かかることも珍しくありません。コンビニすら近くにない地域も多く、ちょっとした買い物のために遠出しなければならないのが日常です。都会のように「思い立ったらすぐ買いに行ける」という便利さに慣れている人にとっては、この不便さが大きなストレスになるでしょう。
また、病院や役所、銀行といった生活に欠かせない施設も限られているため、「生活インフラが近くにないと不安」という方にはハードルが高い環境といえます。
免許がない・車の運転が苦手な人
田舎暮らしにおいて車は「あると便利」ではなく「ないと生活できない」レベルの必需品です。電車やバスの本数は極端に少なく、1時間に1本、あるいは1日に数本しかないということもあります。
都会では電車やバスで移動するのが当たり前ですが、田舎では通勤・買い物・通院など、あらゆる移動に車が必要です。免許を持っていない方や、運転に苦手意識がある方にとっては、日常生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
移住を機に免許を取得するという選択肢もありますが、田舎の道路は街灯が少なかったり、山道やカーブが多かったりと、都会の道とはまったく異なる環境です。運転に自信がない方は、この点をよく考えておく必要があります。
ご近所付き合いをしたくない・苦手な人
田舎の暮らしに欠かせないのが、地域コミュニティとの関わりです。自治会の活動や地域の祭り、草刈りや清掃活動など、都会ではあまり経験しないような付き合いが頻繁にあります。
都会では隣に誰が住んでいるか知らなくても問題ありませんが、田舎ではそうはいきません。「あの人は付き合いが悪い」と思われると、地域の中で孤立してしまうこともあります。人付き合いが苦手な方や、プライベートをしっかり守りたい方にとっては、この距離感の近さが負担に感じられるでしょう。
いろいろな仕事にチャレンジしたい人
キャリアの幅を広げたい、さまざまな業種や職種にチャレンジしたいという方にとって、田舎の就職環境は厳しいのが現実です。
田舎では求人の数自体が限られており、業種も農業・林業・介護・製造業などに偏りがちです。「IT企業で働きたい」「クリエイティブな仕事がしたい」といった希望があっても、地元で見つけるのは難しいケースがほとんどです。リモートワークが可能な職種であれば場所を選ばず働けますが、すべての仕事がリモート対応できるわけではありません。
転職やキャリアアップの選択肢を多く持っておきたい方は、都会のほうが圧倒的にチャンスが多いといえます。
子育てするなら習い事や教育に力を入れたい人
子育て世帯にとって、教育環境は移住先を選ぶ重要なポイントです。田舎は自然の中でのびのびと子どもを育てられるという魅力がある一方で、教育面では選択肢が限られます。
学習塾や英会話教室、ピアノ教室やプログラミングスクールなど、都会では当たり前にある習い事の選択肢が田舎にはほとんどありません。学校の数も少ないため、進学先の選択肢が限られるのも大きなデメリットです。
子どもに多様な経験をさせたい、教育に力を入れたいと考えるご家庭には、物足りなさを感じる可能性があります。
休みの日はいろいろな娯楽を楽しみたい人
休日にショッピングモールで買い物をしたり、映画館で最新作を観たり、話題のカフェに行ったり——そんな過ごし方が好きな方は、田舎暮らしに物足りなさを感じるかもしれません。
基本的に田舎には娯楽施設がほとんどありません。映画館やボウリング場、カラオケといった施設は大きな町まで出なければ利用できないことが多いです。最近人気のヨガやピラティスの教室なども、田舎にはまずありません。通うとしても、車で何十分もかけて大きな街まで行く必要があります。
「休日の楽しみ」を都会的な娯楽に求める方にとっては、田舎の休日は退屈に感じてしまうことが多いでしょう。
虫や動物が苦手な人
これは意外と見落とされがちなポイントですが、田舎暮らしでは虫や動物との遭遇が日常茶飯事です。都会で見かける虫とはスケールが違い、大きなクモやムカデ、カメムシなどが家の中に入ってくることは当たり前。夏場は蚊や蜂も多く、虫との共存は避けられません。
さらに、地域によってはイノシシやシカ、サルなどの野生動物が出没することもあります。畑を荒らされたり、ゴミを漁られたりすることもあり、動物が苦手な方にとっては大きなストレスになります。虫や動物がどうしても無理という方は、田舎暮らしを慎重に考えたほうがよいでしょう。
田舎暮らしに向いている人の特徴

一方で、田舎暮らしを存分に楽しめる人もいます。以下の特徴に当てはまる方は、田舎暮らしとの相性がよいかもしれません。
- アウトドア系の趣味を楽しめる人
- 人と関わったり、協力するのが好きな人
- 日常的に車を運転している人
- 静かなエリアや自然に囲まれて暮らしたい人
- 生活コストを抑えてていねいに暮らしたい人
アウトドア系の趣味を楽しめる人
登山やキャンプ、釣り、サーフィンなど、自然の中で楽しめる趣味がある方は田舎暮らしとの相性が抜群です。都会では休日にわざわざ遠出して行くようなアクティビティが、田舎では日常の延長線上で楽しめます。自然そのものが最大の娯楽施設になるため、休日に退屈することもないでしょう。
また、田舎では都会にはないアクティビティを新たに始める人も少なくありません。家庭菜園や薪割り、川遊びなど、自然を活かした楽しみ方は無限大です。「休みの日は外で体を動かしたい」というタイプの方なら、田舎暮らしは毎日が充実したものになるはずです。
人と関わったり、協力するのが好きな人
地域のコミュニティ活動や助け合いを楽しめる方は、田舎暮らしに馴染みやすいです。田舎では近所同士で野菜を分け合ったり、困ったときに助け合ったりする文化が根強く残っています。そうした温かい人間関係に価値を感じられる方にとっては、都会にはない豊かさを感じられるはずです。
地域の祭りや行事に積極的に参加できる方なら、地元の方との距離もぐっと縮まります。田舎のコミュニティは一度受け入れられると家族同然のように接してもらえることも多く、「人との繋がりを大切にしたい」と考える方にとっては、かけがえのない居場所になるでしょう。
日常的に車を運転している人
普段から車の運転に慣れている方は、田舎暮らしの移動面でのハードルをほとんど感じません。むしろ都会の渋滞や駐車場探しのストレスから解放され、広い道路を快適にドライブできる環境を楽しめるでしょう。
田舎では駐車場代がかからないことがほとんどで、車の維持費も都会より抑えられる傾向にあります。ドライブそのものが趣味という方にとっては、美しい景色の中を走れる田舎の道は最高の環境です。
静かなエリアや自然に囲まれて暮らしたい人
騒音やネオン、人混みから離れて穏やかに暮らしたい方にとって、田舎は理想的な環境です。朝は鳥のさえずりで目覚め、夜は満天の星空を眺められる…そんな暮らしに心からの幸せを感じられる方なら、田舎暮らしを心から楽しめるでしょう。
四季の移ろいを身近に感じられるのも田舎ならではの魅力です。春は桜や菜の花、夏は蛍、秋は紅葉、冬は雪景色と、自然が見せてくれる美しさは都会では味わえません。日々の暮らしの中で「静けさ」や「自然との共存」に価値を見出せる方には、最高の環境といえます。
生活コストを抑えてていねいに暮らしたい人
田舎は都会に比べて家賃や物価が低い傾向にあります。広い家に安く住むことができ、地元の新鮮な食材を手ごろな価格で手に入れることも可能です。「物よりも時間や体験にお金を使いたい」「ていねいな暮らしを大切にしたい」という方には、田舎の生活コストの低さは大きな魅力になります。
自分で野菜を育てたり、地元の直売所で旬の食材を買ったりと、食生活を豊かにしながらも出費を抑えられるのは田舎ならではです。浮いたお金で趣味に使ったり、貯蓄に回したりと、お金の使い方に余裕が生まれやすい点も大きなメリットといえるでしょう。
田舎暮らしが向いているか迷ったら一度体験移住してみるべき!

都会育ちで田舎に憧れる方は多いですが、実際に移住して後悔する人も少なくありません。田舎は気楽で人の温かさに触れられる素敵な場所ですが、デメリットも大きいのが現実です。
筆者は田舎出身ですが、都会に住んでみて非常に気楽だと感じています。もっとも大きいのは人間関係です。田舎は助け合いが欠かせない分、ある意味「監視社会」でもあります。噂が回るのも早く、どこに出かけたか、今日何をしていたかを平気で聞かれます。「田舎の人=いい人」というのも必ずしも正しくなく、陰湿な人間関係や、少しでも和を乱すと居心地が悪くなることもあります。
こうしたリアルは体感しないとわかりません。自治体が実施しているお試し移住体験を利用したり、週末だけ田舎で過ごしてみたり、二拠点生活を試したりして、まずは田舎暮らしのリアルを肌で感じてみることをおすすめします。
まとめ
田舎暮らしが向かない人の特徴として、居住エリアの利便性を重視する人、車の運転が苦手な人、ご近所付き合いが苦手な人、多様なキャリアにチャレンジしたい人、子どもの教育に力を入れたい人、娯楽を楽しみたい人、虫や動物が苦手な人の7つを紹介しました。
田舎暮らしは決して悪いものではなく、自分に合っていれば最高の生活になります。しかし、合わなければ大きなストレスを抱えることにもなりかねません。
大切なのは、憧れだけで飛び込まないこと。まずはお試し移住や短期滞在で田舎暮らしのリアルを体感してから、自分に合った暮らし方を見つけてみてください。都会には都会の、田舎には田舎のよさがあります。自分らしく暮らせる場所を見つけることが、なによりも大切です。





