

就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
地方から上京したあなたは、東京での生活費の高さに驚いているのではないでしょうか。
憧れの東京生活を始めたものの、思っていた以上にお金のやりくりが大変だと感じている人も多いはずです。
実は、東京の大学生の多くが同じような悩みを抱えており、アルバイトの掛け持ちで解決している現状があります。
しかし、バイトの掛け持ちには良い面もあれば注意すべき点もあるのが現実です。
この記事では、上京したばかりのあなたが学生生活を楽しみながら経済的に安定できる方法をお伝えします。
バイトの掛け持ちのメリット・デメリットから、税金の知識、効率的な働き方まで、実践的な情報をわかりやすく解説していきます。
もくじ
東京の大学生の4人に1人がバイトを掛け持ち
リクルートの調査機関がおこなった最新のアンケート調査によると、大学生の約半数がアルバイトをしており、そのなかでも25.5%が掛け持ちをしているという結果が出ています。
(出典:<学生版>求職者の動向・意識調査2023 Vol.2「学生のアルバイト事情の今が分かる」 | JBRC ジョブズリサーチセンター)
つまり、東京で学生生活を送る4人に1人は、複数のバイト先で働いているということになります。
この数字を見ると、バイトの掛け持ちは決して珍しいことではなく、むしろ現代の大学生にとって一般的な働き方になっているといえるでしょう。
特に一人暮らしをしている学生にとって、1つのアルバイトだけでは生活費を十分に賄えないケースが多く、複数の収入源を確保することで経済的な安定を図っているのが実情です。
地方出身の学生の場合、家賃や光熱費、食費などの固定費に加えて、交通費や交際費なども想定以上にかかることが多く、計画的な収入確保が重要になってきます。
大学生がバイトを掛け持ちする理由
大学生がアルバイトの掛け持ちを選択する背景には、さまざまな理由があります。
ここでは、多くの学生が掛け持ちバイトを選ぶ主な理由を詳しく見ていきましょう。
- 生活が苦しい
- 大学生活を充実させたい
- 学生のうちにバイトでいろいろな仕事を経験したい
生活が苦しい
大学生協連の調査データを見ると、大学生の1か月の生活費平均は12.8万円となっています。
さらに、一都三県では14万円を超えるケースも多く、地方に比べて生活費の負担が格段に大きくなっているのが現状です。
(出典:第60回学生生活実態調査 概要報告)
一方で、家族からの仕送り(小遣い)は月1万円程度に留まっており、残りの13万円近くを自分で稼がなければならない状況に置かれています。
しかし、大学の授業やレポート、試験勉強の時間を考慮すると、1つのバイト先だけでこれだけの時間を確保するのは現実的ではありません。
そこで、複数のバイト先でシフトを調整しながら必要な収入を得ている学生が多いのです。
大学生活を充実させたい
経済的な理由だけでなく、大学生活をより豊かにしたいという前向きな動機から掛け持ちバイトを始める学生も多くいます。
サークル活動や友人との交際費、趣味にかけるお金、旅行やイベント参加費など、大学生活を満喫するためには想像以上にお金が必要になります。
特に東京では、コンサートや展覧会、おしゃれなカフェでの食事など、地方では体験できない魅力的な体験がたくさんあります。
また、将来の就職活動に向けて自己投資をしたいと考える学生も増えています。
資格取得のための講座費用や、語学学習のための教材費、就活用のスーツ代など、将来への準備にもお金がかかります。
掛け持ちバイトによって収入を増やすことで、我慢しない大学生活を送ることができるようになります。
学生のうちにバイトでいろいろな仕事を経験したい
最近の大学生は、単にお金を稼ぐだけでなく、将来のキャリア形成を意識してアルバイトを選択する傾向が強くなっています。
複数のバイトを経験することで、異なる業界や職種の仕事内容を実際に体験できます。
これは、就職活動の際に自分の適性や興味のある分野を見つける大きなヒントになるでしょう。
たとえば、平日は事務系のアルバイト、週末は接客業といった組み合わせで働くことで、デスクワークと人と接する仕事の両方を経験できます。
また、さまざまな職場で働くことで、多様な価値観や働き方に触れることができます。
学生時代にしかできない自由度の高い働き方を活用して、将来への投資として掛け持ちバイトを捉えている学生が増えているのです。
大学生がバイトを掛け持ちするメリット
アルバイトの掛け持ちには、単純に収入が増えるだけではない多面的なメリットがあります。
ここでは、掛け持ちバイトの具体的なメリットを詳しく解説します。
- 収入を増やせる
- 学生時代に仕事の経験を増やせる
- 人間関係が広がる
収入を増やせる
掛け持ちバイトの最も直接的なメリットは、収入の大幅な増加です。
1つのバイト先だけでは限界があったシフト数を、複数のバイト先に分散することで労働時間を効率的に増やせるようになります。
たとえば、平日の夜と週末にそれぞれ異なるバイトをすることで、週に30時間以上の労働時間を確保することも可能になります。
時給1,200円で計算すると、月収は14万円を超えることになり、東京での一人暮らしも十分に可能な収入水準に達します。
また、異なる業種のバイトを組み合わせることで、収入の安定性も向上します。
一方のバイト先でシフトが削られても、もう一方でカバーできるため、月収の大幅な減少を避けることができるでしょう。
学生時代に仕事の経験を増やせる
複数のアルバイトを経験することで、多様な職種スキルを身につけることができます。
これは、就職活動の際の大きなアドバンテージになるだけでなく、将来のキャリア選択にも重要な影響を与えるでしょう。
接客業ではコミュニケーション能力や問題解決能力を、事務系の仕事ではパソコンスキルや事務処理能力を、それぞれ実践的に学ぶことができます。
また、異なる業界のビジネスモデルや企業文化に触れることで、社会人になる前に幅広い視野を身につけられます。
履歴書に記載できる実務経験も増えるため、就職活動の際に他の学生と差別化を図ることができます。
人間関係が広がる
複数のバイト先で働くことで、年齢や立場の異なる多くの人と関わる機会が増えます。
これは、学生生活だけでは得られない貴重な人的ネットワークの構築につながります。
同世代の学生だけでなく、社会人の先輩やさまざまな職業の人との出会いがあることで、将来のキャリアについて相談できる相手も増えるでしょう。
また、異なる職場での人間関係を通じて、コミュニケーション能力や適応力も自然と向上します。
なかには、アルバイト先での人脈が就職活動や将来の転職に結びつくケースもあります。
学生時代に築いた人間関係が、思わぬ形で将来の道を開くこともあるのです。
大学生がバイトを掛け持ちするデメリット
掛け持ちバイトには多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。
主なデメリットを詳しく解説します。
- 勉強や遊びに使う時間が削られる
- 働きすぎて体調を崩すことがある
- アルバイト先によっては掛け持ちができない
- 年収に応じて税金の支払いが発生する
勉強や遊びに使う時間が削られる
掛け持ちバイトの最も大きなデメリットは、学業や私生活の時間が制限されることです。
複数のバイト先でシフトを調整していると、思っていた以上に自由な時間が少なくなってしまうことがあります。
特に期末試験の時期や卒業論文の執筆時期には、学業との両立が困難になる可能性があります。
バイトのシフトを優先しすぎて、単位を落としてしまっては本末転倒になってしまうでしょう。
また、友人との遊びや恋人とのデート、サークル活動などの大学生らしい体験をする時間も限られてしまいます。
時間管理のスキルが不十分だと、慢性的な睡眠不足や疲労の蓄積にもつながり、結果的に学業成績やバイトのパフォーマンスの両方に悪影響を及ぼすこともあります。
働きすぎて体調を崩すことがある
複数のバイトを掛け持ちすることで、労働時間が過度に増加してしまうリスクがあります。特に高時給のバイトに魅力を感じて無理なスケジュールを組んでしまうと、身体的・精神的な負担が大きくなってしまいます。
深夜のバイトと早朝のバイトを組み合わせるなど、不規則な生活リズムになりやすいのも問題です。
睡眠時間が十分に確保できないと、集中力の低下や免疫力の低下につながり、風邪を引きやすくなったり、学業に支障をきたしたりする可能性があります。
体調を崩してしまうと、結局バイトを休まざるを得なくなり、収入が減ってしまうという悪循環に陥る可能性もあるため注意が必要です。
アルバイト先によっては掛け持ちができない
すべてのアルバイト先が掛け持ちを認めているわけではありません。
特に責任のある仕事や、研修に時間をかける職場では、専念を条件としている場合があります。
掛け持ちが発覚した際に契約解除になってしまう可能性もあるため、面接の段階で必ず確認しておくことが重要です。
また、掛け持ちを隠して働くことは信頼関係を損なう原因となるため、おすすめできません。シフト制のバイトでも、固定シフトを求められる場合は、他のバイトとの調整が困難になることがあります。
掛け持ちに理解のある職場を選ぶか、最初から複数のバイトを想定した働き方ができる職場を探すことが、トラブルを避けるためのポイントになります。
年収に応じて税金の支払いが発生する
掛け持ちバイトで収入が増えると、税制上の扱いが変わる可能性があります。
年収が一定額を超えると、所得税の支払い義務が発生したり、親の扶養控除から外れたりする場合があります。
これらの税制上の変化を理解せずに働いていると、予想外の税金負担や家計への影響が生じる可能性があります。特に親御さんの税負担が増える場合は、事前に相談しておくことが大切です。
また、複数のバイト先から源泉徴収票をもらうため、確定申告が必要になるケースもあります。適切な税務知識を身につけて、計画的な収入管理をすることが、掛け持ちバイトを成功させるためには欠かせません。
バイトを掛け持ちする大学生が覚えておくべき103万円の壁について
アルバイトの掛け持ちを考える際に、必ず理解しておきたいのが税制に関する知識です。
ここでは、複雑な税制をわかりやすく解説し、あなたが安心して働けるよう必要な情報をお伝えします。
的な相場や金額の決め方を知ることで、無理のない範囲での仕送りが可能になります。
- 103万円の壁とは
- 年収の合計が103万円を超えたら確定申告が必要
103万円の壁とは
「103万円の壁」とは、年間の給与収入が103万円以下であれば所得税がかからず、親の扶養控除も受けられる制度のことを指します。
この金額を超えると、本人に所得税の支払い義務が発生し、同時に親の税負担も増える可能性があります。
具体的には、年収が103万円を超えると、超えた分に対して所得税が課税されます。また、親御さんが受けていた扶養控除(年額38万円)が適用されなくなるため、親の税負担が増加することになります。
ただし、2026年からはこの基準額が160万円に引き上げられる予定です。
現時点(2025年)では103万円が基準となっていますが、2026年からはこの基準が変わる点に注意しましょう。
掛け持ちバイトをしている場合は、すべてのバイト先からの収入を合計して判断する必要が
学生勤労控除について
学生には学生勤労控除という特別な制度があります。これは正式には「勤労学生控除」と呼ばれ、一定の条件を満たす学生が申告することで、所得税の非課税限度額を130万円まで引き上げられる制度です。
この控除を受けるためには、大学や専門学校などの学校教育法に規定する学校の学生であること、そして勤労による所得があること、さらに所得の合計が75万円以下であることが条件になります。
学生勤労控除の申告をすることで、年収130万円まで所得税がかからなくなります。
ただし、この控除を受けても親の扶養控除には影響があるため、家族全体の税負担を考慮した判断が必要になります。
年収の合計が103万円を超えたら確定申告が必要
複数のアルバイト先で働いている場合、年収の合計額が103万円を超えると確定申告が必要になります。
これは、各バイト先で源泉徴収されている税額と、実際に納めるべき税額を正確に計算し直すためです。
掛け持ちバイトの場合、各職場では他の職場での収入を把握できないため、正確な税額計算ができない状況になっています。
そのため、年末調整だけでは処理できず、自分で確定申告をおこなう必要があるのです。
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間におこないます。
必要な書類は、すべてのバイト先からの源泉徴収票、本人確認書類、振込先口座の情報などです。
最近ではe-Taxというオンラインシステムを使って、自宅のパソコンから簡単に申告できるようになっています。
学生生活も楽しめる掛け持ちバイト先の選び方
掛け持ちバイトを成功させるためには、適切なバイト先選びが何より重要です。
ここでは、理想的な掛け持ちバイト先を見つけるためのポイントを解説します。
的な相場や金額の決め方を知ることで、無理のない範囲での仕送りが可能になります。
- 掛け持ちが認められている
- 大学や既存のバイト先から通いやすい
- シフトの融通が利きやすい
掛け持ちが認められている
まず最も重要なのは、掛け持ちに対して理解のあるバイト先を選ぶことです。面接の段階で掛け持ちの予定があることを正直に伝え、快く受け入れてもらえる職場を見つけましょう。
掛け持ちを認めている職場の特徴として、シフト制を採用していることが挙げられます。
コンビニ、ファミリーレストラン、カフェ、アパレルショップなどの接客業では、学生の掛け持ちに慣れている場合が多いでしょう。
一方で、責任の重いポジションや研修期間の長い職場では、専念を求められることがあります。求人情報を見る際は、「学生歓迎」や「Wワーク可」などの記載があるかチェックしてみてください。
大学や既存のバイト先から通いやすい
掛け持ちバイトを効率よく続けるためには、移動時間を最小限に抑えることが重要です。大学から近い場所、または既存のバイト先から通いやすい場所に新しいバイト先を選ぶことで、時間を有効活用できます。
理想的なのは、大学周辺エリアにバイト先があることです。
授業の合間や放課後に直接向かえるため、移動時間のロスがありません。
電車の乗り継ぎが少ない路線上にあることも重要なポイントです。
乗り継ぎが多いと移動時間が長くなるだけでなく、電車の遅延リスクも高まります。複数のバイト先を選ぶ場合は、同じエリア内で完結できるように計画すると効率的です。
シフトの融通が利きやすい
掛け持ちバイトを成功させるためには、柔軟なシフト調整ができる職場を選ぶことが不可欠です。特に試験期間や就職活動の時期には、シフトを調整してもらえるかどうかが重要になります。
週単位でシフトが決まる職場や、前もってシフト希望を出せるシステムの職場は、掛け持ちしやすい環境といえるでしょう。
また、代替要員が確保しやすい職場かどうかも重要なポイントです。
スタッフの人数に余裕があり、急な変更にも対応してもらえる職場であれば、安心して働くことができます。
面接の際に、「試験期間中はシフトを減らしてもらえるか」「他のバイトとの調整で急な変更をお願いすることがあるか」といった質問をして、職場の対応を確認しておきましょう。
大学生が学生生活を謳歌しながらバイトを掛け持ちする方法
掛け持ちバイトで収入を増やしながら、学業や遊びの時間も確保するのは簡単ではありません。
しかし、適切な方法を身につけることで、両立は十分に可能になります。
ここでは、多くの学生が実践している効果的な方法を紹介します。
的な相場や金額の決め方を知ることで、無理のない範囲での仕送りが可能になります。
- メインのバイトを1つ決めておく
- シフト管理アプリでスケジュールを管理する
- 1日に2つのバイトを掛け持ちしない
- なるべく時給の高いアルバイトをする
メインのバイトを1つ決めておく
掛け持ちバイトを成功させるコツの一つは、メインとなるバイトを1つ決めることです。
これにより、収入の安定性を確保しながら、他のバイトとの調整もスムーズにおこなえるようになります。
メインのバイトは、週3〜4日程度で月収8〜10万円を目標に設定するのが理想的です。
これにより、生活費の大部分をカバーしながら、他のバイトで追加収入を得る余裕も生まれます。
メインバイトを選ぶ際は、長期的に続けられる職場を重視しましょう。
職場の人間関係が良好で、スキルアップも期待できる環境であれば、就職活動でのアピール材料にもなります。サブのバイトは、メインのシフトに影響しない範囲で選ぶことがポイントです。
シフト管理アプリでスケジュールを管理する
複数のバイト先でのシフト管理は、専用アプリを活用することで格段に楽になります。
これらのアプリでは、複数のバイト先を登録し、色分けして管理できるため、スケジュールの重複を防ぐことができます。
アプリの活用により、月収の予測や労働時間の把握も簡単になります。
目標収入に対して現在どの程度達成できているかを随時確認でき、必要に応じてシフトの調整ができるでしょう。
また、プライベートの予定も同じアプリで管理することで、友人との約束や大学のイベントとバイトの予定が重複することを防げます。
アプリにアラーム機能がある場合は、シフトの開始時間やシフト提出の締切日を設定しておくと、うっかり忘れを防ぐことができます。
1日に2つのバイトを掛け持ちしない
掛け持ちバイトをする際の重要なルールとして、1日に複数のバイトを入れないことをおすすめします。
これは体力的な負担を避けるだけでなく、スケジュール管理のリスクを軽減するためでもあります。
1日に2つのバイトを入れてしまうと、一方のバイトで時間が延びた場合にもう一方に遅刻するリスクが生じます。
特に接客業では、お客様の対応により終了時間が遅れることがよくあるため、次のバイトに影響が出る可能性があります。
また、移動時間を考慮せずにスケジュールを組んでしまうと、慌ただしい移動になり、精神的にも負担が大きくなります。
1日1つのバイトに集中することで、その日の仕事に全力を注ぐことができます。これにより、職場での評価も高まり、昇給やシフト優遇につながる可能性も高くなります。
なるべく時給の高いアルバイトをする
限られた時間で効率よく稼ぐためには、時給の高いアルバイトを優先的に選ぶことが重要です。
時給が100円違うだけでも、月収には大きな差が生まれるため、求人選びの際は時給を重要な判断基準にしましょう。
東京都内であれば、時給1,200円以上のアルバイトを目標にするとよいでしょう。
コンビニや飲食店でも、深夜時間帯や駅近の店舗であれば高時給が期待できます。
専門性の高いアルバイトも時給が高い傾向にあります。
家庭教師、塾講師、コールセンター、データ入力などは、一般的な接客業よりも時給が高く設定されていることが多いでしょう。
ただし、時給だけを重視して通いにくい場所や労働環境の悪い職場を選んでしまうと、結果的に続かない可能性があります。
バイトを掛け持ちしたい大学生におすすめの安全な仕事
掛け持ちバイトを選ぶ際は、安全性と収入のバランスを重視することが大切です。ここでは、学生の掛け持ちバイトとして人気が高く、比較的安全に働ける職種を紹介します。
的な相場や金額の決め方を知ることで、無理のない範囲での仕送りが可能になります。
- 家庭教師
- コールセンター
- ブライダル・セレモニースタッフ
- ガールズバーなどの接客系の仕事
家庭教師
家庭教師は時給が高く、短時間で効率よく稼げる代表的なアルバイトです。時給は2,000円〜3,000円程度が相場で、週に数時間働くだけでも十分な収入を得ることができます。
大学受験を経験したばかりの学生にとって、知識を活かせる仕事でもあります。
教える科目は自分の得意分野を選べるため、無理なく続けることができるでしょう。
また、定期的な収入が見込めるのも家庭教師の魅力です。
一度生徒を受けもつと長期間継続することが多く、収入の安定性が高いアルバイトといえます。
働く場所は生徒の自宅が基本ですが、最近ではオンライン家庭教師も増えています。
オンラインであれば自宅から指導できるため、移動時間がなく安全性も高くなります。
ただし、生徒や保護者との相性が重要になる仕事でもあります。
コールセンター
コールセンターのアルバイトは、時給が比較的高く、室内での作業のため安全性が高い職種です。
時給は1,300円〜1,800円程度で、経験を積むことでさらなる昇給も期待できます。
多くのコールセンターでは研修制度が充実しており、未経験でも安心して始めることができます。
電話対応のマナーや商品知識など、社会人として役立つスキルを身につけることができるでしょう。
シフトの融通が利きやすいのもコールセンターの特徴です。24時間体制で運営されているセンターも多く、自分の都合に合わせて働く時間を選択できます。
また、座り仕事であるため体力的な負担が少なく、学業との両立もしやすい職種です。
最近では在宅コールセンターの求人も増えており、自宅から電話対応をおこなうスタイルも選択できるようになっています。
ブライダル・セレモニースタッフ
結婚式や葬儀などの冠婚葬祭スタッフは、短時間で高収入を得られるアルバイトとして人気があります。
日給制で1万円〜1万5,000円程度が相場で、週末だけの勤務でも十分な収入になります。
正装での勤務が基本のため、身だしなみやマナーが身につくのもメリットです。
社会人になる前に接客スキルや礼儀作法を学ぶ良い機会にもなるでしょう。
勤務時間はイベントの開催時間に左右されるため、平日は他のバイトをして、週末だけセレモニースタッフとして働くという使い分けがしやすい職種です。
ただし、体力を使う作業も含まれるため、女性の場合は重いものを運ぶ作業があるかどうか事前に確認しておくとよいでしょう。
繁忙期(春や秋の結婚式シーズン)にはシフトが増える傾向にあるため、収入を増やしたい時期に合わせて働くことも可能です。
ガールズバーなどの接客系の仕事
ガールズバーでの接客は、時給2,000円以上の高収入が魅力的なアルバイトです。
お客様と会話をしながらお酒を提供する仕事で、コミュニケーション能力を活かして働くことができます。
多くのガールズバーではカウンター越しでの接客が基本のため、お客様との距離が保たれ、安全性が確保されています。
また、スタッフ同士でお客様の情報を共有するなど、安全対策にも配慮されている店舗が多いでしょう。
勤務時間は夜間が中心になりますが、送りサービスを提供している店舗が多く、仕事終わりに自宅まで車で送ってもらえるため、深夜の帰宅も安心です。
一般的な深夜バイトよりも帰り道の安全性が高いといえるでしょう。
週1〜2日からでも働ける店舗が多く、メインのバイトとの両立もしやすい環境です。
ただし、お酒を扱う職場のため20歳以上という年齢制限があります。
まとめ
上京したばかりの学生にとって、アルバイトの掛け持ちは経済的な安定を得るための有効な手段です。
東京の大学生の4人に1人が実際に掛け持ちをしているという事実は、この働き方がもはや一般的になっていることを示しています。
掛け持ちバイトには、収入増加、多様な経験の獲得、人脈の拡大といった多くのメリットがあります。
一方で、時間管理の難しさや体調管理への注意、税制上の配慮なども必要になることを忘れてはいけません。成功のカギは、適切なバイト先選びと効率的なスケジュール管理にあります。
また、103万円の壁をはじめとする税制の知識も身につけておけば、より安心して働くことができます。
2026年からの基準額変更や学生勤労控除なども理解して、計画的な収入管理を心がけてください。
憧れの東京生活を満喫するために、賢くバイトの掛け持ちを活用して、充実した大学生活を送ってください。