

就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「上京」の意味、正確に答えられますか?
わかっているつもりだし、なんとなく使っているけれど、そう聞かれてドキッとした人もいるのではないでしょうか。
本記事では、大人なら知っておきたい「上京」の意味についてわかりやすく解説します。
あわせて上京の魅力や、東京以外の魅力も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
「上京」の意味とは?東京以外は言わないの?
『上京』とは、地方から東京に生活の拠点を移すことを指す言葉として広く使われています。
特に、進学や就職といった人生の大きな転機に伴う引っ越しの際によく使用されます。単なる旅行や出張で東京に行く場合は「上京」とは言わず、「東京に行く」という表現を使うのが一般的です。
上京の語源と成り立ち
上京という言葉の成り立ちにはの成り立ちには、深い歴史的背景があります。
「京」は、天皇陛下がお住まいになる場所、つまり日本の都を指す言葉として使われてきました。古来より、天皇陛下のいらっしゃる場所に向かって進むことを「上る」と表現していた__ことから、「上京」という言葉が生まれました。現在のように東京への移住を指す言葉として定着したのは、明治時代に東京が首都として定められて以降のことです。
東京が政治や経済、文化の中心地として発展してきた歴史を反映し、「上京」の意味も自然と変化してきました。
「上京」と同じような言葉はある?
似たような言葉に「上阪」がありますが、これは大阪に行くことを指します。
また「訪名」は名古屋に行くことです。他にも、「来+地名」で全国的に使用される言葉があるようです。
辞書に載っていない言葉や、都道府県によっては存在しない地域もありますが、参考にご覧ください。
北海道・東北地方 |
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「上京」と「上阪」「上洛」の違いとは?
「上京」「上阪」「上洛」はいずれも地方からそれぞれの都市へ向かうことを表す言葉です。
「上京」は東京へ行くこと、「上阪」は大阪へ行くこと、「上洛」は京都へ行くことを意味します。
これらの表現には単なる移動だけでなく、「上る」という表現に含まれる中心地や重要な場所へ向かうニュアンスが込められています。特に「上京」は地方から東京へ移住することを指すことが多く、人生の転機を表す言葉としても使われます。
「上洛」は歴史的に古く、かつての首都である京都へ向かう際に使われてきた言葉で、今でも文化的・伝統的な意味合いを持ちます。「上阪」は関西圏以外から大阪へ行くことを指し、ビジネスや商業の中心地に向かうニュアンスがあります。
これらの言葉の使い分けは、日本の地理的特性や歴史的背景を反映しており、単なる方向性だけでなく文化的な価値観も内包しています。
関東圏から東京に行くときは「上京」と言えるの?
言葉の意味だけを考えれば、関東圏内に住む人が東京に引っ越しても「上京」と言えます。
しかし、一般的な見解として、千葉や埼玉、神奈川といった東京に隣接しているような県・都市から引っ越す場合は上京と言わないようです。
さらに、「上京」と言えるのは23区内のみを指すと考える人も多く、その使用方法は人によってさまざまです。
- 「神奈川県川崎市から上京する」:関東近郊からの移動だから
- 「小笠原諸島に上京する」:住所は東京だが、かなり離れているから
- 「八王子市に上京する」:23区ではないから
以上から、上京とは大まかに「関東圏以外の人が、東京23区内に引っ越すときに使用する言葉」として覚えておくとよいでしょう。
「埼玉から上京」は正しい?よくある誤用とその理由
「埼玉から上京」という表現は厳密に言えば誤用です。
「上京」とは地方から東京に行くこと・移り住むことを指す言葉であり、すでに東京圏内とみなされる埼玉県からの移動には本来使いません。これは「上る」という言葉が持つ中央(都)に向かうという意味合いに由来しています。
しかし、実際には「埼玉から上京」という表現は日常会話でよく使われており、特に埼玉県の北部や西部など都心から離れた地域から東京23区内に移動する際に使われることが多いです。
この誤用が定着している理由は、行政区分と生活感覚のズレにあります。埼玉県は行政上は東京都とは別ですが、特に都心から離れた地域に住む人にとっては、東京23区内は「別の都市」という感覚があるのです。
また、「上京」という言葉には単なる移動以上の意味、つまり新しい環境での生活や挑戦というニュアンスも含まれています。
そのため、たとえ地理的には近くても、生活環境が大きく変わる移動を表現するために「上京」という言葉が選ばれることもあるでしょう。
京都に行くことを「上京」と言うの?
前述したとおり、江戸時代までは京都に都が置かれていたため、京都に行くことを「上京」と言いました。
同時に、「京都に行くこと」自体を指す「上洛」も使用されていました。
しかし、明治時代以降は都が東京に変わったため、現在では京都に行くことを「上京」というのは不適切です。
一方で、今も京都には「東京に行くことを上京というのは認めない」と思っている人がいます。
「京都に向かうことを上京と言う」と思っている人もいることを理解し、話をする機会があれば気持ちを逆なですることがないように配慮しましょう。
地域によって「上京」の捉え方は違う?
「上京」という言葉の捉え方は、確かに地域によって大きく異なります。北海道や九州など東京から遠く離れた地域では、「上京」は大きな人生の節目を意味する重要な言葉です。一方、関東近郊や東京に隣接する県では、その捉え方にはかなりの温度差があります。
地方と東京の距離感が「上京」への感情に大きく影響します。
例えば、北海道や東北、九州などの地域では、上京は家族と離れて遠く離れた場所で新生活を始める大きな挑戦です。電車で気軽に帰省できる距離ではないため、準備も覚悟も必要となります。
これらの地域では「上京」という言葉に、期待と不安が入り混じった特別な響きがあるのです。
関西や中部地方では、東京への移動は「上京」という言葉で明確に区別されます。同時に、大阪や名古屋といった地域の中心都市への移動も「上阪」「上名」などと表現することがあり、地域ならではの言葉の使い分けが見られます。これは地域のアイデンティティと深く結びついています。
一方、埼玉、千葉、神奈川などの関東圏では、東京への移動を「上京」と呼ぶかどうかは微妙な問題です。
通勤や通学で毎日東京に行く人も多く、東京との心理的距離感が近いため、「上京」という言葉を使わないケースも多いでしょう。
ただし、これらの県の中でも東京から離れた地域では、東京に引っ越すことを「上京」と表現することもあります。
「上京」の言い換え表現や類義語にはどんなものがある?
「上京」という言葉は広く使われていますが、場面や状況によって様々な言い換え表現が存在します。公式な文書から日常会話まで、シーンに応じた表現の使い分けは、日本語の豊かさを示しています。
「上京」の代わりに使われる表現としては、単純に「東京に行く」「東京に移る」という直接的な言い方があります。より改まった表現としては、「東京へ移住する」「東京に転居する」といった言葉も使われます。
若者の間では「東京に出る」という表現もよく使われます。この「出る」には地元から外の世界へ踏み出すというニュアンスが含まれており、チャレンジの意味合いを持ちます。また、時代劇やより古い表現では「江戸に上る」という言い方もありました。
さらに特定の目的がある場合は、「東京に就職する」「東京の大学に進学する」など、目的を明確にした表現に置き換えられることもあります。これらは単なる移動ではなく、人生の新しい章を始めるという意味合いを強調しています。
上京する魅力とは
京都に都があるころは、天下に号令することを目指して上京した武将が多くいたと伝えられています。
では、現代においての上京の魅力とは一体なんなのでしょうか?
- 就職・進学先が多い
- 便利な生活ができる
- トレンドに乗ったおしゃれな暮らしができる
- プライベートの時間をより充実させられる
4つの魅力について解説します。
就職・進学先が多い
東京は日本の首都であり、人口も最も多い地域です。
それに比例するように、就職先や進学先が多いのが特徴で、地方や田舎にはないような最先端の仕事であふれています。
例えば求人件数は、2位の神奈川県に130万件もの差をつけて、東京には235万件の求人があります。
さらに最低時給も全国1位の1,072円で、働く人にとっては理想の仕事を探しやすい環境だといえます。
バリバリ仕事をしたい・仕事に集中できる環境にいたいと考える人にとっては最適な場所ですね。
高校の数を数えてみても、2位の北海道が272校なのに対し、東京は429校です。
参考:地域の入れ物 高校数の都道府県ランキング(令和3年)
東京にいれば、自分の進路に最適な学校を見つけられるでしょう。
上京で金銭面が不安な方は、新卒者・既卒者向けの上京支援サービスもおすすめです。
【1人じゃ不安…】上京支援サービスおすすめ8選 | 評判,デメリットももぜひチェックしてみてくださいね。
便利な生活ができる
東京は、どこに行くにも何をするにも便利な街です。
公共交通機関は、バス・電車・モノレール・地下鉄・タクシーがいつでも利用でき、状況に合わせてベストな手段を選べます。
車を持つ必要がないので、維持費や購入費を抑えられるメリットがあります。
さらには多くのお店・施設があるため、生活に困りません。
- 歩いて数分でコンビニ・スーパー・ドラッグストアがある
- 電車で10分以内の場所に大きなショッピングモールがある
- 限定イベントやポップアップショップがよく開催される
- 仕事の帰り道に、必要なお店が全てそろっている
- 医療施設や役所が近くにあるので、何かあったときも安心できる
以上のように、地方や田舎ではなかなか享受できない便利さがそこかしこに見られます。
トレンドに乗ったおしゃれな暮らしができる
東京は流行がスタートする場所でもあるので、トレンドに乗り遅れることもありません。
- 最先端のアイテム・ファッションがいつでも購入できる
- 街ゆく人がトレンドのものを身につけているので見て勉強できる
- 欲しいと思ったものが近くのお店にある
- 東京限定の商品が購入できる
- 海外で人気のお店やブランドの一号店が出店することが多い
日用品以外の特別なアイテムも身近なところで手に入れられるので、東京で一人暮らしをすればファッションもインテリアも、おしゃれを楽しめるでしょう。
プライベートの時間をより充実させられる
東京をはじめとする都会の魅力の一つに、プライベートを充実させられるというメリットがあります。
言い換えると、他人に干渉しない環境ということです。
田舎では、隣人の家族構成・勤務先・進学先・既婚かどうか・生活習慣など、他人のプライベート事情が知られているケースも少なくありません。
つまり、田舎はプライベートを守りにくい環境です。
東京に住めば周りの人から何か言われることもなく、やりたかったことも自由にできるようになります。
自分一人の時間を満喫できるので、プライベートを重視したい人は東京での暮らしに向いているでしょう。
人生の転機になる可能性がある
上京は単なる引っ越しではなく、多くの人にとって人生の大きな節目となります。
必ずしも上京したからといって人生が劇的に変わるわけではありませんが、新しい環境に身を置くことでこれまでにない可能性や選択肢が広がるのは確かです。
東京という街には、他の地域にはない様々な機会があふれています。
就職や転職の選択肢の多さ、多様な文化や価値観との出会い、そして自分自身を新たに定義し直せる匿名性など、東京ならではの環境は人々に新たなスタートを切るチャンスを与えてくれます。
特に地方出身者にとって、東京での生活は視野を広げ、自分の可能性を再発見する機会になることが少なくありません。
東京以外の関東近郊を移住先として選ぶメリット
「上京したいけれど、東京ほどの都会は少し抵抗がある」と感じる人は、東京近郊の郊外に住むのがおすすめです。
郊外なら、都会ほどのギラつきはなく、田舎ほど不便でもありません。
バランスをとって暮らしができるので、東京から離れた場所での暮らしを検討してみましょう。
郊外に住むメリットを紹介します。
都会の便利さを享受できる
東京から離れた郊外、といえど、十分に都会の便利さを味わえます。
- 電車で1時間で新宿に行けるから便利
- 公共交通機関が多いので、車がなくても生活できる
- コンビニやスーパーがたくさんあって、買い物に困らない
都会すぎるのは嫌だけど、便利なところで暮らしたい人にとっては最適な場所ですね。
田舎のような自然を満喫できる
郊外に住むと、田舎のような自然を満喫でき、リラックスした生活が叶います。
- 家の周りに自然があふれており、休みの日には心からリラックスできる
- 車で20〜30分行くだけで、のどかな風景が広がる
- 家の外に緑があるので、窓から眺めるだけでも気持ちが落ち着く
田舎のように穏やかな雰囲気の中で暮らしたい人にはぴったりです。
生活コストを抑えられる
東京での暮らしといえば高いイメージがありますが、実は工夫次第で生活コストを抑えることも可能です。
東京に住む魅力のひとつは、お金の使い方の選択肢が豊富であることです。高級店から格安店まで幅広い選択肢があり、自分のライフスタイルに合わせた生活設計ができます。特に注目したいのは住居費です。確かに都心の家賃は高額ですが、少し郊外に目を向ければ比較的リーズナブルな物件も見つかります。
交通の便が良い東京では、多少都心から離れていても通勤・通学に大きな支障はないでしょう。
また、シェアハウスやルームシェアなど、新しい住まい方を選ぶことで家賃負担を大幅に減らせる可能性もあります。
食費に関しても、スーパーやディスカウントストアの選択肢が多く、価格比較をしながら買い物ができます。また、東京には安くて美味しい飲食店も数多く存在しています。
特に学生街や社会人の多いエリアには、リーズナブルな価格で栄養バランスの取れた食事を提供する店が集まっていることも多いです。
「上京」に関するよくある質問(FAQ)
「上京」についてよくある質問をまとめました。
Q1:上京ってどこまでの移動を意味しているんですか?
「上京」とは一般的に地方から東京に移動することを意味します。
特に一時的な訪問ではなく、進学や就職などを理由に長期間の滞在や移住を目的とした移動を指すことが多いです。
語源的には「上る」と「京(都)」が組み合わさった言葉で、かつての首都である京都に向かうことを「上洛」と呼んだのと同様に、現代の首都である東京に向かうことを「上京」と呼ぶようになりました。単なる物理的な移動だけでなく、中央や政治・文化の中心地に向かうという意味合いも含まれています。
Q2:埼玉・千葉・神奈川から東京へ引っ越しても上京と言えるの?
厳密に言えば、埼玉・千葉・神奈川から東京への引っ越しは「上京」とは呼びません。これらの県は東京都と隣接しており、首都圏(東京圏)として一体的に捉えられることが多いためです。
しかし、実際の使用では、東京23区内への移住という意味で「上京」という言葉を使う場合もあります。
特に埼玉県や千葉県、神奈川県の郊外部から東京23区内へ引っ越す場合、生活環境が大きく変わることから「上京」と表現することがあります。
Q3:東京に行かないのに「上京した」って言うのは変?
基本的に「上京」は東京に行くことを意味するため、東京以外の都市に移動した場合に「上京した」と言うのは正確ではありません。例えば大阪に行く場合は「上阪」、京都に行く場合は「上洛」といった別の表現が適切です。
ただし、地方から都会に出るという広い意味で「上京」という言葉を比喩的に使うこともあります。
例えば「上京して夢を追いかける」といった表現は、必ずしも東京だけを指すのではなく、地元を離れて都会で新生活を始めるという意味合いで使われることもあります。
まとめ
上京したいと考えている人、または東京以外の近郊に引っ越しを考えている人は、引っ越し前に必要なお金のことも考えておきましょう。
引っ越しにはまとまったお金が必要なので、「上京したい!」と思ってもすぐにできるものではありません。
さらに、上京したり関東近郊に引っ越したりすると、地元にいる頃よりも生活費が高くなることが考えられます。
それまで以上に「どうやって収入を得るのか」が大きな問題になるため、仕事・アルバイト探しは慎重に実施しましょう。
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