就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「地元を離れようか悩んでいる」
「なんとなく地元にいるのが嫌になってきた」
「地元を離れるのが寂しい」
漠然とした地元への不満がある方も、就職や進学の都合でいやいや地元を離れる方も、新しい街での生活に希望があると嬉しいですよね。
この記事でわかること
- 地元を離れるメリット・デメリット
- 地元を離れる際に意識するべきこと
- 地元を離れる際の注意点
本記事では、地元を離れる人・離れたい人向けにメリットやデメリット・知っておきたいポイントについてまとめています。
新天地の生活でよりよいスタートが切れるように、ぜひ最後までご覧ください。
地元を離れるメリット
地元を離れるのは寂しいことでもありますが、新天地には地元にはないメリットもあります。
- 新しい街や人との出会いがある
- 新しい発見や学びがある
- 地元のよさを再認識できる
- 自分のペースで気楽に過ごせる
- 一人暮らしで自立心を養える
- 家族のありがたみがわかる
今までになかった可能性を見つけられるため、前向きな気持ちで引っ越しを検討できるとよいですね。
新しい街や人との出会いがある
地元では、周りの環境が変わり映えせず、閉鎖的な関係性が多くありませんか?新しい街に引っ越せば、周りは知らない人しかいません。
そんな環境では2つのメリットを得られます。
まず、「新しい人間関係を作ろう」と考えると、地元では得られなかった変化が起こります。
- 面白い趣味を持つ人
- 最先端の仕事をしている人
- 尊敬できる人 など
地元にいないような人たちと交流する機会があると、自分の世界が広がり新しい価値観が生まれます。プライベートでも仕事でも、知らない世界を知れることは楽しいと感じるはずですよ。
2つ目は、交友関係がまっさらな状態なので、周りの目を気にする必要がない点です。
これは、大きくイメージチェンジするチャンスとも言えますね。
地元を離れると、新しい人生を歩むよい機会になります。周りの目を気にせず、自分が思う通りの自分になれますよ。
新しい発見や学びがある
地元を離れると、地元にはなかったものやことと出会えます。新しい発見や学びを得ると、自分の行動にも変化が起こります。
- 習い事教室に通うようになる
- セミナーや勉強会に参加するようになる
- 近隣の町巡りをするようになる
これまでになかったものに触れると、新しい何かにチャレンジするきっかけにもなりますよ。
好奇心が刺激され「何かを頑張ろう」と思えたら、プラスの感情も芽生えるはずです。
新しく始めた習い事に没頭できる・趣味が増える・勉強の習慣がつくなど、休みの日も充実した過ごし方ができるでしょう。
地元を離れるなら、地元でできなかった「何か」に取り組んでみるとよいですね。
地元のよさを再認識できる
一度地元を離れて客観視するからこそ、地元のよさを再認識できます。
- 地元の風景の美しさ
- 地元の住みやすさ
- 地元のご飯のおいしさ
- 地元の交友関係の心地よさ
- 家族の偉大さ
一番わかりやすいのは、家族の偉大さです。
実家暮らしなら、時間になればご飯が出てきて、洗濯物は畳んだ状態で返ってくる。
掃除はいつの間にか終わっているし、お風呂だって沸かしてある。
一人暮らしをすると、これがいかに贅沢なのかが身にしみてわかります。一人しかいないので、すべての家事は自分でしなければなりませんし、誰にも頼れません。
地元のよさ・家族の偉大さを再認識できるため、地元を離れるのは感謝を伝えるよい機会になり得ますよ。
自分のペースで気楽に過ごせる
地元(実家)に住んでると、周りの人にペースを乱される機会は多いものです。
- 友人との付き合い
- 家族の手伝い
- 地域のイベントへの参加
地元を離れて一人暮らしをするとすれば、生活のペースはすべて自分次第になるため、誰かに邪魔されることもありません。
趣味・仕事・友人との付き合いも自分の思うままにできるので、地元にいる頃よりも自由を楽しめるでしょう。
ただし、ハメを外しすぎるのは要注意です。生活リズムが崩れて体調不良につながる可能性もあるので、気をつけておきましょう。
一人暮らしで自立心を養える
地元で暮らしていると、どうしても実家の両親に家事や経済面で甘えてしまいがちです。
しかし、都会に出て一人暮らしをすれば生活費や日頃の家事など、身の回りのことは全て自分でしなければなりません。
お金を稼いで管理して、貯金しながら生活を成り立たせていく作業は大変ですが、成長につながるもの。
自立という面では地元に住み続けるよりも、都会で一人暮らしをした方が早く養えるでしょう。
家族のありがたみがわかる
地元に住んでいると、家族や友達がいるのが「当たり前」になりがちです。
そのため感謝を忘れたり、時には疎ましく思ってしまうこともあるのではないでしょうか?
しかし都会に出ていざ一人で暮らしてみると、当たり前だと思っていた家族や友人との日常が懐かしく、ありがたく感じられるはずです。
自分の環境のありがたみを改めて実感できる点も、上京するメリットといえます。
地元を離れるデメリット
地元にいるとなんの問題にも感じていなかったことでも、新天地では悩みの種になってしまうかもしれません。あらかじめどのようなデメリットがあるのかを把握して、対策をたてたり、周りの人と話したりしておきましょう。
- 貯金がしづらくなる
- 自分ひとりの責任が重くなる
- 身内にトラブルが起こったときにすぐに駆けつけられない
- 家族や友人と別れるのが寂しい
4つのデメリットと対策について、それぞれ解説します。
貯金がしづらくなる
地元で実家に暮らしている人なら、一人暮らしにかかる出費の多さに驚くかもしれません。
- 食費
- 家賃
- 水・光熱費
月々にかかる固定費は、実家にいる頃とは大きく異なります。仕事の給料の半分以上が固定費に消えていく、なんてのもよくあることです。地元にいるよりも貯金がしにくくなり、娯楽のために使える自由なお金も減ってしまう可能性があります。
対策として、少しでも出費を減らすために節約を覚えましょう。
節約方法の例
- 安いスーパーで買い物をする
- DIYやリメイクなどで、捨てるはずのものを使える状態にし直す
- 無駄な買い物はしない
- 通信費を見直す
- ポイントを貯める
地元を離れ、自分でお金をまかなって一人暮らしをすると、節約する大切さや実家で過ごせるありがたみがわかりますよ。
自分ひとりの責任が重くなる
地元を離れて一人暮らしを始めると、周りに頼れる人が少なくなってしまいます。
- 病気になっても誰も看病してくれない
- 食事は自分で用意しない限り食べられない
- 何かトラブルがあっても助けてもらえない
特に都会では「マンション・アパートのお隣さんの顔すら知らない」のはよくあるケースで、トラブルになっても自分1人で解決する必要があります。
誰かに任せられないため、自分の責任が重くなるのです。
一方で、責任感が生まれる結果、自分の成長につながるということでもあります。
友人や家族が周りにいない環境で、強く・たくましく生きていければ、少々の問題では動じないようになれるかもしれませんね。
身内にトラブルが起こったときにすぐに駆けつけられない
地元を離れて遠い場所で過ごしていると、身内に何かあってもすぐに駆けつけられない可能性があります。
もし新天地でよい出会いがあり、結婚したり住居を構えたりすれば、なおさら簡単には地元に戻れない環境になってしまいますよね。
家族が大きなケガをしても・病気になっても・不幸があっても、そばにいてあげられない。
そのような不安を抱えながら暮らしていくことになるため、下記のように少しでも不安を解消できる方法を模索するとよいでしょう。
- 見守りサービスを利用して、両親を見守れる状態にする
- 定期的に連絡をとる
- 定期的に帰省する
できる限り話しをしたり顔を合わせたりすれば、お互いに安心でき、寂しさも和らぐはずです。
何かあったときに後悔しないよう、日頃から対策しておきましょう。
家族や友人と別れるのが寂しい
地元にいて一番安心できるポイントは、家族や友人がいることではないでしょうか。そのため、地元を出るときに寂しさを感じるのはごくごく当たり前です。
寂しさを紛らわせる方法①
すでに紹介したとおり、定期的な電話や帰省で、寂しさを紛らわせることは可能です。特に初めての一人暮らしだと、ホームシックになるケースも考えられます。
地元を離れても縁が切れるわけではないので、不安なときや寂しいときは連絡をとるとよいですよ。
寂しさを紛らわせる方法②
別れの寂しさを克服するために、新天地での明るい未来を描きましょう。
- やりたいこと
- 食べたいもの
- 行ってみたい場所
- 就きたい仕事
新天地には、きっと地元にない魅力があります。ワクワクするような未来を思い描いて、寂しさを少しでも紛らわせられるとよいですね。
地元を離れる勇気を出す方法
地元を離れるのに勇気が出ない方は、以下3つの方法を試してみてください。
- 成長したあとなりたい自分を具体的にイメージする
- 上京費用を貯めておく
- いつでも地元に帰れると理解する
あなたが地元を離れられない理由は、上京後のビジョンが固まっていないこと、または金銭面の不安、そして地元を離れる寂しさではないでしょうか?
この3つの方法を試せば、納得した形で上京する勇気が湧いてきます。
成長したあとなりたい自分を具体的にイメージする
上京する前に成長してなりたい自分を具体的なビジョンを考えましょう。
都会に出てしたい仕事、お金を稼いでやりたい夢を考えてください。
地元を離れるのに勇気は要りますが、明確なビジョンがあればその不安を乗り越える勇気が湧いてくるはずです。
上京費用を貯めておく
金銭面に不安があると地元を離れる勇気が挫けてしまいます。
事前に都会への引越し費用や当面の生活費を貯金しておきましょう。
都会暮らしは「お金があればなんとかなる」ことが多いので、お金を貯めておくだけで不安が1つ解消され、地元を離れる決心がつくはずです。
いつでも地元に帰れると理解する
都会へ出たら2度と地元へ帰れないと思っている人がいますが、それは間違いです。
Uターンで地元へ帰る人もいますし、都会暮らしが合わずに帰ってくる人もいます。
人には自分が暮らす場所を選ぶ権利があるので、都会に出て田舎に帰ってくるのは決して恥ずかしいことではありません。
一番最悪なのは「都会で暮らしてみたい」と思いながら、勇気が出ず諦めて歳をとっていくこと。
都会に出ても地元へは帰れるので「ダメなら戻れば良い」と考えて、チャレンジの気持ちで地元を離れてみると良いでしょうう。
地元を離れるときの注意ポイント
メリット・デメリットを考慮したうえで、地元を離れようと決心がついた方は、最後に注意点を覚えておいてください。
- 目的を明確にしておく
- 仕事を事前に見つけておく
- 住みやすい場所を先に見つけておく
無計画なまま地元を離れると、新天地で後悔しかねません。地元を離れても楽しい生活ができるように、大切なポイントを3つご紹介します。
目的を明確にしておく
なぜ地元を離れるのか、目的を明確にしておきましょう。
「なんとなく地元が嫌だ」という理由で引っ越すと、生活の苦しさやあてのない暮らしへの不安でさらにマイナスな心境になりかねません。
「目的は見つからないけど、とにかく地元を離れたい」と考えているなら、下記の3つを試してみてください。
- 自分が求めているものを紙に書きだす:新しい仕事がしたい、◯◯の近くに住みたい、趣味を充実させたい、最新の流行を感じたい など
- 自分がほしいものの優先順位をつける:仕事、学校、交友関係、買い物、体験 など
- 環境を変えること自体を目的化してみる:都会に住んでみたい、憧れの街に住んでみたい など
知らない街で前向きに暮らすのは、思いのほか大変でつらいかもしれません。しかし、目的があれば心の支えになってくれます。自分の欲望を整理して、目的を設定してみてくださいね。
仕事を事前に見つけておく
「都会に出れば、仕事はいっぱいあるだろう」と軽い気持ちで引っ越してしまうのはとても危険です。生活費は初日からかかり始めます。
先に紹介したとおり、地元を離れると生活するだけで高額な固定費がかかります。仕事が決まっていない状態で部屋を決めると、新しい仕事の給料では家賃の支払い能力が足りない可能性も。
困るのはそれだけではありません。「いざ、仕事探し」と思っても、希望通りの仕事が見つからなかったり、面接に受からなかったり、働き始めるのが数カ月後から、なんてケースもあります。
新天地での生活をスムーズに始めたいなら、地元にいるうちに仕事をみつけておくとよいでしょう。
住みやすい場所を先に見つけておく
地元を離れると決めたら、あらかじめ住む場所を決めておきましょう。「向こうに行ってから決める」はとても困難で、判断を間違ってしまう可能性があるためです。
とはいえ、遠方への引っ越しを考えている場合は、なかなか現地に行って調査することは難しいでしょう。住みやすい場所を見つけるためのコツをご紹介します。
Googlemapで土地勘をつかむ
気になる場所を地図でチェックし、どのようなお店・施設・公共交通機関があるかを把握しておきましょう。
YouTubeの動画で町の様子を確認する
動画で見ると、周りの音の様子、夜の明るさなどが鮮明に理解できます。気になる場所があれば、地名で検索してみてください。
引っ越しサイトで家賃相場を確認する
自分の支払い能力で住める場所を知っておくのも大切です。理想の地域があったとしても、実際に住めるとは限りません。家賃相場をチェックして、現実的に住める場所を探しておきましょう。
気になった場所を実際に訪問してみる
もし見に行けるチャンスがあれば、実際に訪問するのが一番よいでしょう。人通りの多さ・街灯の明るさ・駅の混雑具合など、行ってみなければわからない情報がたくさんあります。治安も気になるところですので、現地の不動産屋さんで話を聞くのもおすすめですよ。
まとめ
「漠然と地元から出たいと感じている」
「このまま一生同じ場所で暮らすのは嫌だ」
上記のように地元に対して不満があるのなら、一度外から見てみるのも一つの方法です。
新天地での生活によって、新しい価値観・新しい交友関係・1人で生きていく強さなど、さまざまなものを身につけられます。地元をより好きになるきっかけにもなるため、悩んでいるなら一度地元を離れてみるとよいでしょう。
とはいえ、何も決めずに勢いで地元を離れれば後悔する結果になりかねませんので、今回紹介した注意点やメリット・デメリットをよく考えてみてくださいね。