地方移住のメリット・デメリットを田舎出身東京在住者が本音で語る
🖋この記事を書いた人
執筆者 マミ
皆さんこんにちは。
就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。

地方移住に憧れを抱く方は多いですが、メリットだけでなくデメリットも知ったうえで行動に移すのが重要です。

実際に地方移住をしてすぐに東京へ戻る人も少なくありません。

この記事では、実際の体験をもとに地方移住のリアルな生活費用や人間関係、働き方の変化について詳しく解説します。

移住を成功させるための具体的なアドバイスもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

地方移住で地方に住むメリット

地方移住には数多くの魅力的なメリットがあります。

特に生活コストの削減や自然環境の豊かさは、都市部では得られない大きな価値といえるでしょう。

  • 生活コストの大幅な削減
  • 自然環境と生活の質向上
  • 地域コミュニティの温かさ
  • 働き方の多様化とビジネスチャンス
  • 自治体の支援制度が活用できる

生活コストの大幅な削減

生活コストの削減とは、家賃や食費などの基本的な生活費が大幅に安くなることです。

筆者は東京の新宿で1K6畳、10万円を支払っていましたが、地元山口県でこの金額なら3LDKの物件が駐車場付きで借りられます。

家賃が安くなることで、給与における家賃の割合が大幅に下がり、金銭的な余裕につながったのは大きなメリットです。

浮いたお金を貯蓄や趣味、自己投資に回せるようになり、生活の充実度が格段に向上しました。

食費についても、地元で採れた新鮮な野菜や魚が手頃な価格で手に入ります。

直売所や産直市場も多く、旬の食材が日常的に楽しめるのは地方ならではの魅力です。
また、海辺だと釣りを趣味にする人も多く、釣れた魚をもらえることも珍しくありません。

自然環境と生活の質向上

自然環境の豊かさとは、満員電車も渋滞もない、騒音や光に疲れた神経がリセットされる地方の空気感のことです。

朝の散歩は人がいない公園でゆったりとでき、出かける時も人混みや渋滞をあまり気にしなくて良いのが快適です。

休みの日にちょっと出かけるだけで、山や海、川といった自然がすぐそこにあります。

キャンプやハイキング、釣りなど、自然と遊ぶことが日常になるのは地方ならではの魅力です。アウトドアが苦手な人でも、風景に癒やされるだけで十分な価値があります。

東京でも自然に触れることはできますが、車を借りて出かけたり、電車で1時間かけて移動するのがザラです。より自然が身近にある感覚は心地よく、ストレス解消にもつながります。

また、医療費助成や地域での見守り、待機児童の少なさなど、子育て世帯にとって安心の仕組みが充実しているのも大きなメリットといえるでしょう。

地域コミュニティの温かさ

地域コミュニティの温かさとは、『困ったときはお互いさま』が当たり前の文化のことです。野菜をもらったり、不在時に荷物を預かってもらえたりと、人のぬくもりを日常的に感じることができます。

地味な話ですが、道を歩いているときに「こんにちは」と声をかけてもらえるだけで、なんだか嬉しくなります。

都会では薄れがちな地域のつながりが生活の中に自然と存在しているのが、地方生活の大きな魅力の一つです。

このような人とのつながりは、精神的な安定や生活の豊かさにつながります。
困ったときに助け合える関係性があることで、一人では解決できない問題にも対処しやすくなり、安心して生活できる環境が整っています。

働き方の多様化とビジネスチャンス

働き方の多様化とは、都市部の収入を維持しながら地方で暮らすようなスタイルのことです。

最近はさまざまな企業が勤務地に縛られないリモートワークを取り入れており、地方に住んで生活コストを下げたい優秀な人材を雇用するための取り組みが広がっています。

このような働き方なら、地方で安く暮らして東京並みの給与がもらえることもあります。
生活費が安い分、実質的な可処分所得が大幅に増加し、経済的なゆとりが生まれます。

また、地方では店舗賃料・人件費が安く、コミュニティも小さくスモールスタートに向いている環境があります。

地方の自治体も人材定着のために、マイビジネスが始められる支援制度を運用していることもあり、起業を考えている方にとっては絶好のチャンスといえるでしょう。

自治体の支援制度が活用できる

自治体の支援制度とは、移住支援金、引越し補助、空き家リノベーション補助ど、自治体独自の制度が充実していることです。20代から30代の単身者でも使える制度も多く、「地方に住む」だけでお金がもらえることもあります。

例えば山口県岩国市では、Uターン(Iターン)募集のために家を無償で提供したり、若者の仕事を増やす試みを実施しています。リモートワーカーのためのコワーキングスペースを増やすなど、時代に合った取り組みも積極的に行われています。

うまく活用すれば初期コストを大きく下げられるため、移住を検討している方は必ずチェックしておきたいポイントです。地方の自治体も人材定着のために、マイビジネスが始められる支援制度を運用していることもあり、起業支援も期待できます。

メリットだけじゃない!都会出身者が知っておくべき地方移住の落とし穴

東京出身などの人がよく田舎に住みたいと言いますが、実際住んだらすぐに帰ってしまう人も多いことは知っておくべきです。

都会に慣れている人にとっては、かなり不便で窮屈なところがあるのも事実です。

以下では、地方移住の現実的なデメリットについて正直にお伝えします。

  • 仕事が少なく、給料が低い傾向がある
  • 人間関係が濃すぎることもある
  • 車が必須な地域が多い
  • 買い物や娯楽の選択肢が少ない
  • よそ者扱いされる地域もある
  • 虫やトカゲが出る

仕事が少なく、給料が低い傾向がある

仕事の少なさとは、特に正社員雇用や専門職が限られている現実があることです。地方では都市部に比べて求人数が圧倒的に少なく、希望する職種に就けない可能性が高くなります。

給与水準も都市部より低く設定されることが多く、生活費が安いとはいえ収入面でのデメリットは無視できません。地方移住を成功させるには、フルリモートワークや副業収入の確保が鍵となります。

移住前に安定した収入源を確保しておくなどの対策をしておきましょう。

人間関係が濃すぎることもある

人間関係の濃密さとは、近所の噂がすぐ広まったり、距離感の近さにストレスを感じる人もいることです。都会の適度な距離感に慣れている人には、地方の密接な人間関係が負担に感じられることがあります。

プライベートな情報まで筒抜けになりやすく、個人の自由やプライバシーが制限される感覚を持つ場合もあります。地域の行事や集まりへの参加も半ば義務的な雰囲気があることが多く、それが窮屈に感じられる人もいるでしょう。

車が必須な地域が多い

車の必要性とは、公共交通が使えない地域では日常生活に車が必要になることです。駐車場は安いものの、ガソリン代は東京並みで、車検などの維持費もかかります。

また、田舎の人は運転が荒い傾向があり、事故に遭うリスクも高まる可能性があります。運転免許を持っていない人や、運転に不安がある人にとっては大きなハードルとなるでしょう。

車の購入費用や維持費を考慮すると、実際の生活コスト削減効果が思ったより少ない場合もあります。

買い物や娯楽の選択肢が少ない

選択肢の少なさとは、大型スーパーや映画館、外食チェーンが遠く、不便を感じることもあることです。例えば筆者の地元は田舎なので映画館が街になく、隣町(隣の県)まで行かないと映画が見られません。

買い物する場所も行ける範囲には2つしかなく、筆者の実家は県境にあり、20分かけて隣の県のスーパーまで行くこともあります。都市部の便利さに慣れている人には、この不便さは大きなストレスになる可能性があります。

よそ者扱いされる地域もある

よそ者扱いとは、田舎の悪いところで、外部から来た人に対してよそよそしい態度を取られることです。コミュニティに入れなかったり、陰で噂をして本人にはいい顔をするが集まりには呼んでくれないといったケースもあります。

特に集落だとこの傾向は強いので、馴染めないと感じるかもしれません。ぐに受け入れてもらえる可能性は低いため、まず1年から2年はしっかり挨拶をして、感じよく接することが大切です。

ルールをしっかり守り、挨拶をしていれば、徐々に「この人は良い人だ」と思ってもらえて、よそ者感が消えていきます。また、地域の草刈りに出たり、積極的に自治会活動を手伝うことも重要なポイントです。

虫やトカゲが出る

自然環境の裏返しとして、田舎なので当然虫やトカゲが出ることがあります。ゴキブリについては東京にもいますが、謎の虫が多いのが特徴です。例えばカミキリムシがベランダにいたり、カメムシが大量発生したりします。

また、トカゲやヘビなどの爬虫類も多く、カエルも道端にいたりします。離島レベルの田舎になると虫のサイズも大きく、信じられない大きさのクモやカブトムシくらいの大きさのゴキブリも出ることがあります。

虫が嫌いな人にとっては、これは相当きついかもしれません。

地方移住で失敗しないために押さえておきたいこと

地方移住を成功させるためには、事前の準備と段階的なアプローチが重要です。いきなり完全移住するのではなく、リスクを最小限に抑えながら慎重に進めることをおすすめします。

以下では、移住を成功させるための具体的な方法について詳しく解説します。

  • 地域おこし協力隊でお試し移住してみる
  • 自分に合う地域を選ぶ
  • 都市部とのつながりはキープしておく

地域おこし協力隊でお試し移住してみる

地域おこし協力隊とは、いきなり完全移住するのが不安な人におすすめの制度です。地方自治体が募集し、住居を提供し、月15万円から20万円前後の報酬付きで地域活動に参加できる仕組みになっています。

地域に入り込めるため、人間関係や土地柄をリアルに把握できるのが大きなメリットです。任期後に定住や起業する人も多数おり、筆者の実家の離島でも1年限定でこの活動をしてくれた人が、今後も住み続けることになったという事例があります。

ただし、ラブル事例にも注意が必要です。上司や住民からのセクハラで追い詰められて退職した事例や、自治体と隊員の期待度のすり合わせ不足による早期離職のケースもあります。

事前にどのような地域で、どんな仕事をするのか詳しく聞き、業務内容のミスマッチを避けることが重要です。

自分に合う地域を選ぶ

地域選びとは、あなたに合う地域を慎重に選ぶことの重要性です。例えば、地方だと地域によってネットが繋がりにくいことがあります。山が多く、近くにアンテナがないと4Gで2本しかアンテナが立たないこともあります。

また離島などは屋外に入ると圏外になってしまうなど、リモートワークを考えている人には致命的な環境です。移住前には、自分の仕事や生活スタイルに必要なインフラが整っているかを必ず確認しましょう。

また、医療機関の充実度、教育環境、交通アクセスなど、自分の優先順位に合わせた地域選びが成功の鍵となります。

都市部とのつながりはキープしておく

都市部とのつながりとは、田舎に移住した人が陥りやすい孤独感を避けるための重要なポイントです。定期的に都市部へ遊びに出かけるようにしたり、仕事やSNSで情報を取り続けることが大切です。

田舎に住み続けていると、徐々に周囲のことしか目に入らなくなって視野が狭くなることがあります。それを防ぐためにも、外部との接点を意識的に維持することが重要です。

また、2拠点生活から始める段階的な移住なども有効なアプローチです。いきなり完全移住するのではなく、少しずつ地方での生活に慣れていくことで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

地方移住には生活コストの削減や自然環境の豊かさなど、魅力的なメリットが数多く存在します。しかし同時に、仕事の少なさや人間関係の濃密さなど、都会出身者には厳しい現実もあることを理解しておく必要があります。

成功の鍵は事前の準備と段階的なアプローチです。地域おこし協力隊での体験や2拠点生活から始めることで、リスクを最小限に抑えながら理想の移住を実現できるでしょう。

重要なのは、メリットとデメリットの両方を理解したうえで、自分のライフスタイルに合った地域を選択することです。

移住を検討している方は、この記事を参考に慎重な計画を立てて、後悔のない選択をしてください。

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