

就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「一人暮らしを始めたけれど、なんだか寂しくて仕方がない…」
そんな気持ちを抱えている大学生は決して少なくありません。
実際の調査データによると、初めて一人暮らしをしてホームシックに陥る人の割合は全体で約4割にものぼります。
特に女性では半数以上、男性でも3割の人がホームシックを経験しているのです。
つまり、一人暮らしで寂しさを感じるのはごく自然で普通のことなのです。
しかし、この孤独感を放置してしまうと、メンタルの不調や生活リズムの乱れにつながる可能性があります。
この記事では、大学生が一人暮らしで感じる寂しさの原因を詳しく分析し、健康的に孤独と向き合う方法をお伝えします。
一人の時間を有意義に過ごすためのヒントが見つかるはずです。
もくじ
一人暮らしの大学生が寂しさを感じるタイミングとは

大学生活に慣れてくるほど、ふとした瞬間に孤独感が押し寄せることがあります。
以下では、多くの学生が寂しさを感じやすい具体的なタイミングについて解説します。
- 大学のクラスやバイト先で友達ができないとき
- 大型連休のあと一人暮らしの家に戻ったとき
- 実家からの仕送りが届いたとき
- SNSで地元の友達の楽しそうな投稿を見たとき
- 体調を崩したときや風邪をひいたとき
大学のクラスやバイト先で友達ができないとき
多くの大学では第二言語のクラスなど、固定されたクラス編成がありますが、そこに馴染めないと友人関係の構築が困難になります。
クラス編成がない場合はサークル活動が主な友達作りの場となりますが、人間関係が苦手な人にとってはハードルが高いのが現実です。
通常であれば時間の経過とともに飲み会やランチを通じて自然と親しくなるものですが、そのきっかけがないと孤独感が深まってしまいます。
また、せっかく友達ができても、その人間関係自体が重荷に感じられて疲れてしまうケースもあり、そんな時にも寂しさが増してしまうことがあります。
大型連休のあと一人暮らしの家に戻ったとき
実家で家族と温かい時間を過ごした後に戻る一人暮らしの部屋は、静寂があまりにも際立って感じられます。
「ただいま」と言っても返事がない静まり返った空間が、心に重くのしかかることがあります。
洗濯物が溜まっていたり、空っぽの冷蔵庫を見たりした瞬間に、現実に引き戻されたような感覚を味わう人も多いでしょう。
家族のぬくもりを感じた直後だけに、その落差がより一層孤独感を強めてしまうのです。
実家からの仕送りが届いたとき
荷物を開けた瞬間に感じる親の温かい気遣いが、逆に寂しさを引き起こすことがあります。手紙や好物のお菓子、手作りの料理などを見ると、感謝の気持ちと同時に家族と離れている現実を強く実感してしまいます。
親の愛情を感じて嬉しい反面、物理的な距離の大きさを改めて認識することで、複雑な感情が湧き上がってくるのです。
SNSで地元の友達の楽しそうな投稿を見たとき
自分が一人で過ごしているときに、地元の友人たちが集まって楽しんでいる写真や動画を見ると、「自分だけ取り残されている」という感覚に陥りやすくなります。
特に大学生活でまだ親しい友人ができていない時期には、この孤独感は一層強まります。
都市部で新しい友達を作って遊べば解決する話ですが、生活コストの高い地域では金銭的な制約から外出を控えざるを得ず、結果として孤独感が増してしまうという悪循環に陥ることもあります。
体調を崩したときや風邪をひいたとき
体調不良時は精神的にも弱くなりがちですが、一人暮らしでは誰も薬を持ってきてくれません。
声をかけてくれる人もおらず、熱で寝込むと気持ちまで沈みやすくなってしまいます。
「このまま倒れたらどうしよう」「誰にも気づいてもらえないのでは」といった不安や弱気な気持ちが膨らみ、体調の回復とともに心の回復にも時間がかかってしまうことがあります。
一人暮らしの寂しいを放置してはいけない理由
ホームシックは多くの場合、時間の経過とともに自然に解消されるものです。
しかし、寂しさが長期間続いている場合は注意が必要です。放置してしまうと、深刻なメンタルの不調や生活習慣の乱れにつながる可能性があります。
- メンタルの不調につながる
- 生活リズムが乱れたり、気力が落ちたりする
メンタルの不調につながる
孤独感を一人で抱え込み続けると、無力感や不安がどんどん膨らんでいきます。
親や昔の友達に頼りたい気持ちがあっても、プライドや遠慮から素直に相談できずに、孤独感がさらに強まってしまうのです。
実際に、一人暮らしを始めてから深刻なメンタルの不調を感じる学生も少なくありません。
その多くが孤独感を放置したことが原因とされています。
そうなる前に、思い切って実家に帰る機会を増やしたり、周りに相談したりすることが大切です。
学生相談室などのメンタルヘルス窓口も積極的に活用しましょう。
生活リズムが乱れたり、気力が落ちたりする
孤独感が強まると、昼夜逆転や食事抜きといった生活習慣の乱れが生じやすくなります。
やる気も起きず、気がついたら何もしないまま一日が終わっていることも珍しくありません。
大学生の本分である勉学に対しても意欲が湧かず、成績の低下につながることもあります。
一人暮らしでは生活リズムが乱れても誰も注意してくれないため、わずかな不調も見逃さず早めに対処することが重要です。
一人暮らしの大学生の寂しさを軽くする工夫
孤独感と正面から向き合おうとするよりも、自然に気持ちを紛らわせる仕組みを日常生活に取り入れることが効果的です。
以下では、実践しやすい具体的な方法をご紹介します。
- 部活・サークル・ゼミを積極的に活用する
- 週に1回は外出して何かをする習慣を作る
- 人と接するアルバイトを始めてみる
- SNSやネット配信サイトを活用する
部活・サークル・ゼミを積極的に活用する
授業以外のコミュニティに参加することで、大学での所属感を得ることができます。
気の合う人が一人でもできれば、毎日の気持ちは大きく変わるはずです。
特に地方出身者同士で仲良くなると、ホームシックへの共感し合えるのが大きなメリットです。
お互いに一人暮らしなので家を行き来したりでき、自然と寂しさが紛れていきます。
ただし、人間関係に疲れを感じた場合は、無理をせずに距離を置くことも大切です。
週に1回は外出して何かをする習慣を作る
金銭面を気にして休日を家で過ごしがちな大学生も多いですが、一人で家にいる時間が長すぎると孤独感が増してしまいます。
アルバイトや講義以外に、自分のために外に出る時間を意識的に作りましょう。
家の静かな環境に一人でいるよりも、ウィンドウショッピングや公園散歩などで外に出る方がメンタル的に楽になります。
意外なことに、散歩中に近所の方から声をかけられるようなちょっとした人との関わりが生まれることもあり、それが思いのほか心を軽くしてくれます。
人と接するアルバイトを始めてみる
働くことが生活のリズムになり、人と話す機会が自然と増えるのがアルバイトの大きなメリットです。
他人と接する時間があるだけで、孤独感はかなり軽減されます。
特に接客業は人との接触が多いため、寂しさを感じにくくなります。
さらにアルバイトで収入を得ることで、今まで以上に趣味や自分のためにお金をかけられるようになり、孤独を紛らわす良い循環を作ることができます。
SNSやネット配信サイトを活用する
現代ならではの孤独感解消法として、ライブ配信サイトの視聴があります。
リアルタイムで配信者が話している様子を見ていると、まるで会話をしているような感覚を味わえます。
コメントをしなくても、他の視聴者のコメントを見ているだけでみんなで会話している雰囲気を楽しめます。
自分で配信をする場合は、プライバシー保護のため顔出しは控えましょう。また、YouTubeの動画をBGM代わりに流すのもおすすめです。
特に食事風景や日常を語る系の動画は、ラジオのように聞けて人と話している感覚になれます。
一人暮らしが寂しい大学生からのよくある質問
大学生の一人暮らしで感じやすい疑問や不安について、よくある質問にお答えします。
- 一人暮らしを始めた大学生のホームシックになる割合はどれくらいですか?
- 18歳が一人暮らしで寂しくなるのは普通ですか?
- 男の大学生でも寂しさに悩む人はいますか?
- 寂しくて眠れないときはどうしたらいいですか?
一人暮らしを始めた大学生のホームシックになる割合はどれくらいですか?
調査データによると、全体で約4割程度の大学生がホームシックを経験しています。
性別で見ると女性の場合は5割以上、男性でも3割がホームシックになっています。
女性の割合が高いのは、一般的に感受性が強く、感情面が発達しているためと考えられます。
つまり、ホームシックとは約半分の人が経験するごく自然な現象なのです。
18歳が一人暮らしで寂しくなるのは普通ですか?
進学直後は誰もが孤独を感じやすい時期であり、寂しさを感じるのは決して異常なことではありません。
新しい環境に慣れていく過程での自然な反応なので、焦らずに受け入れることが大切です。
あなたが感じている寂しさは、多くの同世代の人が共通して経験していることなのです。
男の大学生でも寂しさに悩む人はいますか?
性別に関係なく、孤独感を抱える人は多く存在します。
ただし、男性は感情を表に出しにくい傾向があるため、女性以上に一人で抱え込みやすい特徴があります。
「男だから弱音を吐いてはいけない」と考えず、素直に寂しさを認めて適切に対処することが重要です。
寂しくて眠れないときはどうしたらいいですか?
まずは地元の友達や家族に電話をかけることをおすすめします。
夜中で誰にも連絡できない場合は、「夜は人がネガティブになりやすいものだから仕方ない」と割り切って考えることも大切です。
そのまま横になって考え込むと思考が止まらなくなるため、YouTubeを見たりゲームをしたりして気を紛らわせましょう。
自然と眠くなったタイミングで休むのが効果的です。
まとめ
大学生の一人暮らしで寂しさを感じるのは、決して珍しいことではなく、約4割の人が経験する自然な現象です。
特に新しい環境に慣れるまでの期間は、誰もが孤独感を抱きやすいものです。
重要なのは、この寂しさを放置せずに適切に向き合うことです。
メンタルの不調や生活リズムの乱れにつながる前に、サークル活動や人と接するアルバイト、定期的な外出習慣などを通じて、自然と気持ちを紛らわせる仕組みを作りましょう。
一人の時間を有意義に過ごす方法を見つけることで、孤独感は必ず軽減されます。
焦らず、自分なりのペースで新しい環境に慣れていけば、充実した大学生活を送ることができるはずです。
困った時は学生相談室などの専門窓口も積極的に活用して、健やかな一人暮らしを楽しんでください。