

就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
上京して憧れの東京生活を始めたものの、想像以上にかかる生活費に悩むフリーターは少なくありません。
自由な働き方を選んだはずが、毎月の支払いに追われる日々を送っていませんか。
東京での生活は確かにお金がかかります。
フリーターとして理想の暮らしを実現するには、現実をしっかり見つめたうえでの工夫が必要です。
ただし、節約ばかりでは息が詰まってしまいますよね。
この記事では、お金のないフリーターが直面する現実的な課題や将来への不安について触れながら、具体的な解決策を紹介していきます。
今の状況から抜け出すヒントが見つかるはずです。
お金がないフリーターが抱える現実とは

上京したフリーターの多くが、思い描いていた生活とのギャップに直面しています。
ここでは、実際に起きている3つの深刻な問題を見ていきましょう。
- バイト代が生活費に消えていく
- 冠婚葬祭や病気など急な出費に対応できない
- 家賃を1ヶ月遅れて支払っている
バイト代が生活費に消えていく
東京の家賃は想像以上に高く、バイト代の半分以上が住居費として消えていくのが現実です。
都内のワンルームでも6万円から8万円は当たり前で、光熱費や通信費も地方と比べて割高になりがちです。
食費を切り詰めても、交通費や日用品代は削れません。
結果として、月に2、3回しか友達と遊べない生活になってしまいます。
せっかく東京に来たのに、行きたいイベントやお店にも行けず、ストレスがたまる一方です。
給料日前になると財布の中身が寂しくなり、コンビニでお弁当を買うのも躊躇してしまう…そんな経験をしている人も多いのではないでしょうか。
冠婚葬祭や病気など急な出費に対応できない
親戚の結婚式や友達の出産祝いなど、急な出費が発生したときに対応できないのも大きな問題です。
結婚式の招待状が届いたとき、まず頭に浮かぶのは「ご祝儀はどうしよう」「新幹線代どう工面しようか」という不安ではないでしょうか。
さらに深刻なのが医療費です。歯が痛くなっても歯医者に行けない、風邪をひいても病院代を考えて我慢してしまう。
健康を犠牲にしてまで節約せざるを得ない状況は、長期的に見てマイナスでしかありません。
急な出費に備える貯金がないため、友人の誘いを断ったり、必要な治療を先延ばしにしたりする生活が続いています。
家賃を1ヶ月遅れて支払っている
毎月ギリギリの生活を送っていると、家賃を翌月の給料日後に支払うというような危険な状態に陥ることがあります。
大家さんや管理会社からの督促の電話が怖くて、スマホの通知を切っている人もいるでしょう。
この状態が続くと、信用情報に傷がつくだけでなく、最悪の場合は退去を迫られる可能性もあります。
住む場所を失うリスクと隣り合わせの生活は、精神的にも大きな負担となります。
一度この悪循環に陥ると、なかなか抜け出せません。
翌月分の家賃を確保するために、また生活費を削る。その繰り返しが続いてしまうのです。
お金がないフリーターが抱える将来への不安

現在の生活だけでなく、フリーターは将来についても大きな不安を抱えています。
年齢を重ねるごとに、その不安は増大していきます。
- 貯金がないまま歳をとっていく
- 周囲との差が広がっていく
- フリーターのまま結婚して家族をもてるか
貯金がないまま歳をとっていく
このまま貯金ゼロで30代に突入すると想像するだけで、不安に押しつぶされそうになる方もいるでしょう。
今は健康で働けていても、事故や病気で働けなくなったら一気に収入がゼロになってしまいます。
ニュースで年金問題を見るたびに、老後の生活が心配になるでしょう。
しかし現実は、老後どころか5年後すら見通せない状態です。
将来のために貯金したくても、今日を生きるのに精一杯で余裕がありません。
この不安は年齢とともに大きくなり、30代、40代になってから後悔しても遅いのです。
今のうちに何か対策を打たなければという焦りだけが募っていきます。
周囲との差が広がっていく
同級生が昇進したり結婚したりしていくなかで、自分だけ生活レベルが上がらない現実に直面します。
友人が海外旅行の写真をSNSに投稿しているのを見て、羨ましさと悔しさを感じることもあるでしょう。
服も古いままで、流行のアイテムも買えない。
デートに誘われても、お金がないことを理由に断ることが増えていきます。
SNSを見るのがつらくなり、友人関係も疎遠になりがちです。
将来に希望が持てず、焦る気持ちばかりが膨らんでいく。
この状況から抜け出したいと思っても、具体的な行動に移せない自分にまた落ち込んでしまうのです。
フリーターのまま結婚して家族をもてるか
結婚を考えたとき、相手の親に職業を説明できないという壁にぶつかります。
保育園の申請や住宅ローンの審査でも、フリーターという立場は不利になると聞いて不安が募ります。
「国民生活基礎調査 令和5年国民生活基礎調査 」によると、フリーターの結婚率は約8%から10%程度です。
一方で正社員の結婚率は34%と、その差は歴然としています。
この数字が示すように、経済的な安定は結婚において重要な要素となっています。
子どもができたときにちゃんと育てられるか、家を買えるか、普通の人生を送れるか。
フリーターのままでは、家族をもつことすら難しいという現実が突きつけられます。
お金がないフリーターを脱する具体的な方法

厳しい現実を見てきましたが、諦める必要はありません。
ここからは、今の状況を改善するための具体的な方法を紹介します。
- 出費を見直す
- 副業を始める
- 住み込みや寮付きのバイトに切り替える
- 正社員を目指して就活する
出費を見直す
お金がないフリーターの方はすでに節約はしていると思いますが、もう一度出費を全部書き出してみることをおすすめします。
思ったよりお金が飛んでいくことにうんざりするかもしれませんが、お金がない人はどこかで無駄遣いしている可能性があります。
たとえば、スマホ代が月に数万円かかっている人は、基本料金が高すぎるかもしれません。格安SIMに切り替えれば月3,000円程度まで下げられることもあります。
また、ジュース代も積み重なれば大きな出費です。
ペットボトルを毎日買っている人は、マイボトルに水やお茶を入れるだけで月1万円近く節約できることもあります。
一度出費を書き出して、削れる部分を見つけてみましょう。
副業を始める
フリーターでアルバイト1本だと、どうしても収入が不安定になりがちです。
平日深夜のコンビニや居酒屋の夜勤なら、時給も高く設定されています。体力的にきついかもしれませんが、収入アップには効果的です。
最近では、動画編集やライティングなど在宅でできる副業も増えています。スキマ時間を活用して、自分のペースで仕事ができるのが魅力です。
副業収入が月3万円あるだけでも、生活はグッと楽になります。まずは小さな副業から始めて、徐々に収入を増やしていくのがポイントです。
住み込みや寮付きのバイトに切り替える
リゾートバイトや工場の期間工は、寮費無料の求人が多いのが特徴です。
食事付きの求人もあるので、生活コストをほぼゼロに抑えることができます。
実際に、半年で100万円近く貯金する人もいます。
少し前の北海道のニセコでは、住み込みバイトで月20万円から30万円稼ぐ人もいました。
また、ナイトワークでも寮付きの仕事があります。
出費のなかで一番大きな金額を占めているのは家賃なので、この家賃がカットできるのはかなり大きいメリットです。
ただし、契約条件によっては住居費の一部を負担する場合もあるので、事前確認は必須です。
正社員を目指して就活する
安定した収入が欲しいなら、やはり就活して正社員を目指すのがおすすめです。
正社員になれば毎月定額の収入が入り、会社によっては賞与も支給されます。
「令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁」によると、正社員の平均年収は530万円、正社員以外は202万円と、その差は328万円にもなります。
さらに年金についても大きなメリットがあります。
また、フリーターが国民年金のみを納付した場合、受け取れる年金は月額6.5万円程度。一方、正社員として厚生年金に加入すれば月14.6万円程度となります。
(出典:公的年金シミュレーター)
つまり、年収も上がり将来への備えもできるという点で、フリーターの悩みを解決できるのです。
お金がないフリーターが抱えるよくある質問

ここでは、お金に悩むフリーターからよく寄せられる質問にお答えします。
同じような疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてください。
- フリーターは1ヶ月何万円程度稼げますか?
- お金がないフリーターにおすすめの就職先はありますか?
- フリーターにも150万円の壁はありますか?
- フリーターのままで許されるのは何歳までですか?
- フリーターは無職と同じですか?
フリーターは1ヶ月何万円程度稼げますか?
フリーターの平均年収から計算すると、月に16万円程度稼いでいる人がほとんどです。
東京での生活費は一般的に15万円から18万円となっているため、生活費がカツカツになる人が多いのが現状です。
時給1,000円で1日8時間、月20日働いたとしても16万円の月給となります。
これでは生活費を稼ぐので精一杯になってしまうので、貯金や娯楽費を確保するには、もう少し収入を増やす必要があります。
お金がないフリーターにおすすめの就職先はありますか?
就業経験が全くない場合は、人手不足の業界が採用されやすい傾向にあります。
倉庫系、運送系、警備などは未経験でも歓迎されることが多いです。
女性なら事務職が、内勤で比較的スキルがなくても受かりやすいでしょう。
また、接客業もおすすめです。
アルバイトでの接客経験があれば、その経験を活かして正社員を目指せます。
最近では、ECサイトの編集事務や動画編集などの求人も増えているので、選択肢に入れると良いでしょう。
副業なら、在宅でできるライターや動画編集、バックオフィス業務などが始めやすいです。
まずは自分の得意分野や興味のある仕事から探してみましょう。
フリーターにも150万円の壁はありますか?
配偶者の扶養に入っている場合や、親の扶養に入っている場合は、住民税の非課税や扶養の条件が変わり、150万円を超えると、税金や社会保険料の負担が増える可能性があります。
しかし、150万円の壁を気にして収入を抑えていても、世帯的な収入が大きく増えるわけではありません。長期的に見れば、自分で稼いだほうが手取り自体は増えるでしょう。
収入を増やすという観点でみれば、税金を気にして働き控えるよりも、しっかり稼いで手取りを増やすことを優先すべきです。
フリーターのままで許されるのは何歳までですか?
20代前半までは社会的にも許容されやすいですが、30歳を過ぎると親や周囲の目も厳しくなります。「いつまでフラフラしているの」という無言のプレッシャーを感じることも増えるでしょう。
年齢が上がるほど正社員への転職も難しくなります。
企業側も、「若い人材のほうが教育しやすく長期的に働いてもらえる」と考える傾向があります。
30歳を一つの区切りと考えて、それまでに何らかの方向性を決めることをおすすめします。
フリーターは無職と同じですか?
収入がある点で無職とは異なりますが、社会的信用は低いのが現実です。
クレジットカードの審査や賃貸契約では不利になることが多く、携帯電話のローンが組めないこともあります。
正社員と比べると、制度面の保障が少なく不安定な部分はあります。
しかし、保障については貯金で解決できる部分も多いです。
まずは収入を増やすことを意識して、少しずつでも貯金を始めることが大切です。
無職ではないという自信を持ちながら、より良い働き方を模索していきましょう。
まとめ
上京してフリーターとして生活していると、想像以上にお金の問題に直面することがわかりました。
バイト代が生活費に消え、急な出費に対応できず、将来への不安も募る一方です。
しかし、この記事で紹介した方法を実践すれば、今の状況から抜け出すことは可能です。
出費の見直しから始めて、副業や転職など、自分に合った方法を選んでください。特に正社員への転職は、年収アップと将来の安定という両方のメリットがあります。
大切なのは、現状に甘んじることなく一歩ずつでも前に進むことです。
今日から始められることもたくさんあります。
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