

新潟県から大学進学を機に上京。
今は、恵比寿にあるグルメ系雑誌の編集部に勤めるOL“ミスズ”です~!
「田舎暮らしは不便だからもう嫌だ」
「都会に引っ越して華やかな生活がしたい」
上記のような思いを抱えている方も少なくないでしょう。
本記事では「田舎を出たいと感じる方が、これからどうするべきか」を考えるために、以下を深掘りしました。
- 田舎から出たいと思う原因
- 田舎に残りたいと思う理由
田舎のよいところと悪いところを比べて、「それでも田舎をでたい」という方のために、田舎を出る際に準備しておきたいポイントも紹介します。
田舎暮らしに不満がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
田舎暮らしが嫌いで出たいと思う原因
「田舎が嫌い・田舎から出たい」と思う原因は以下のようなポイントがあげられます。
POINT
- 環境面
- 仕事面
- 娯楽のなさ
- 人間関係
田舎ならではの環境にストレスを感じる人も多いでしょう。しかし、自分ではどうにもできない問題が多く、受け入れて暮らすしかありません。
田舎暮らしのマイナスな面を具体的に解説します。
生活が不便で困る
田舎では、生活で不便に思うシーンが多いでしょう。通機関が少ない
- コンビニエンスストア
- スーパーがない
- 商業施設がない
- 病院がない
- 公共交通機関が少ない
都会では徒歩圏内にコンビニエンスストアやスーパーがあるのが当たり前のようになりつつありますが、田舎ではそうはいきません。
場所によっては車がないと移動も買い物もできないため、車の維持費もかかります。
遊びも買い物も、どこへ行くにも時間がかかり、出かけるにはあらかじめ予定を組んでおかなければいけません。
刺激が少なく面白くない
田舎には流行のファッション・食べ物・遊びなどがなく、刺激が少ないため退屈に感じることもあるでしょう。
- 旬のスイーツが食べられない
- はやりのファストファッションが買えない
- 人気の飲食店がない
- チェーン店が少ない
- レジャー施設がない
都会にはいち早くやってくる流行も、田舎にはなかなか浸透してきません。
また、繁華街やショッピングモールがなく、娯楽エリアがないため、遊びに行く場所にも困る可能性があります。
流行のものを買うにはネットショッピングが使用できますが、実物が触れない・イメージと違う・サイズ交換が面倒などの困りごとも。
買い物や流行の物が好きな方にとってはつらい環境だといえますね。
仕事が少なくて困る
田舎では仕事が少ないことも問題点としてあげられます。
- 選べる職種や業種が少ない
- 選べる転職先が少ない
- 都会にはある仕事が田舎にはない
バリバリ働いてキャリアアップを目指したい方、いろいろな仕事の最先端で働きたい方にとっては、田舎を出たいと思う原因になるかもしれません。
希望する仕事に出会えないため、若者は都会に出ていってしまい、田舎の企業は高齢化が進んでいます。
田舎で仕事に就いたとしても、同世代の人がいない環境にストレスを感じてしまう可能性も。
さらに、いつまでも若手なので雑用を押し付けられるケースもあるようです。
幅広い仕事から希望の仕事を見つけたい方・バリバリ活躍したい方は、田舎で就職するのは難しいかもしれません。
コミュニティーが閉鎖的で窮屈に感じる
田舎はコミュニティーが狭く、閉鎖的なので窮屈に感じるかもしれません。
昔から続く伝統や特徴が残っているのが田舎のよいところですが、悪いところとして受け取られるケースの方が目立っています。
田舎の特徴 | 具体例 |
排他的 | 移住してきた人を部外者とみなして行動する |
過干渉 | プライベートな話を深掘りしてくる |
ムラ社会 | 有力者を中心に厳しい秩序を保ち、しきたりを守る。
よそ者を受け入れようとしない。 |
仕事でもプライベートでも人間関係が限定的で、昔からの付き合いで成り立っているケースが多いため、付き合いが濃い傾向にあります。
小さいコミュニティーなので問題を起こすと、面倒なことになりかねません。
プライバシー情報がすぐに近所に出回ってしまう
前述したように、コミュニティーが狭く過干渉な傾向があるため、身の上話が近所ですぐに拡散されてしまう可能性があります。
- 結婚事情
- 家庭の事情
- 仕事の事情
気づけばご近所さんみんなに、上記のようなプライベートな情報が知られていた、なんて状況にもなりかねません。
間違った噂が知れ渡っている、憶測で話をされている、悪い噂が流れている、といったケースでは、トラブルに発展する可能性があります。
他人に知られたくないプライベートな話は、公共の場で話さないように気をつけなくてはいけません。
「人の口には戸は建てられない」と理解しておきましょう。

田舎に残りたいと思う理由
次に、「マイナスに感じる面があっても田舎にいたい」と思う理由を探ってみました。
以下のように、大きく5つのポイントが考えられます。
- 地元が一番落ち着くと感じる
- 両親や友人がいて助かる
- 人混みによるストレスがない
- 土地が広くて安い
- 自然が多くリラックスできる
田舎の大きな特徴として、ストレスが少ない環境があげられます。
マイナスな面だけでなく、プラスな面にも目を向けてみてくださいね。
それぞれ具体的に解説します。
地元が一番落ち着くと感じる
生まれ育った土地が一番過ごしやすいと思う人は少なくないでしょう。
- 生まれ育った土地の風景
- のどかな雰囲気
- 親しみのある食べ物
なじみのある風景や食べ物があふれ、地元にいるだけでリラックスできます。
時間の流れが穏やかで、ゆったり過ごせるのは大きなメリットですよね。
見知った人が多い地元では、都会にはないあいさつや交流が生まれます。
隣人の顔さえ知らない都会での暮らしとは違って、安心した生活ができますよ。
両親や友人がいて助かる
家族が近くにいると、お互いに支えあいながら生活でき、安心感にもつながります。
- 家事・育児サポート
- 経済面のサポート
- 介護のサポート
さらに、地元に友人がいれば、息抜きに誘ったり、相談に乗ってもらったりとリフレッシュするきっかけにもなりますよ。
うっとうしいと感じてしまう「ムラ社会」の狭いコミュニティーでさえ、自分が困ったときには助けてもらえるメリットがあります。
自分がつらい環境にいるときに、「助けてくれる誰かがいる」という安心感があるのがよいですね。

人混みによるストレスが少ない
田舎は人混みによるストレスが少ない環境です。
たとえば、都会にある下記のようなシーンはありません。
- 通勤ラッシュ
- 満員電車
- 狭い歩行スーペス
- たくさんの信号があり、渋滞している
- お店の駐車場がいっぱいで、なかなかお店に入れない
- 人が多すぎて、ゆっくり買い物できない
通勤・通学にかかるストレスが少ないのが田舎のよいところです。
買い物に行っても人混みが少ないため、ゆっくりと買い物でき、心のゆとりを持てますよ。
人口が少ないことによるメリットがあるのがわかります。
土地が広くて安い
田舎は土地が広く・安いのがメリットです。
田舎暮らしのメリット
- 通勤ラッシュ土地が安く買える
- 大きい家が建てられる
都会では費用が高すぎて持ち家を建てられない人でも、田舎では大きな家を建てられる可能性があります。
現在、日本の土地の価格は、1㎡あたり6,500円〜4,400万円以上の場所まで、かなりの差が生まれています。
都会に行けば行くほど高くなるため、安くて大きな家を建てたいなら田舎を選ぶのもひとつの方法です。
利便性と価格のバランスがつり合う土地があれば、田舎に住むのも悪くないですよ。
自然が多くリラックスできる
田舎には自然が多いため、リフレッシュ・リラックスできます。
森や山を五感で感じることで、大きなセラピー効果が期待できると科学的にも証明されています。
セラピー効果の例
- 見る:遠くの緑を眺めると目の負担が軽くなり、目の筋肉が緩む効果がある
- 聴く:風の音や小鳥のさえずりを聴き、血圧低下や脳活動の沈静化が起こる
- 嗅ぐ:木の香りは怒りや緊張をおさえる
- 触る:自然に触れると、くつろいだ感覚や心地よさを感じる
- 味わう:大地の恵みであるきのこや湧き水を味わい、心の充足を感じる
都会での生活に疲れた人がわざわざ森林浴をしに来ることもあるくらい、自然には大きな力があります。
田舎なら毎日いやされ放題!いつでもリフレッシュできるので、都会の人からすればぜいたくともいえますね。
田舎を出る際に必ずしておくべき事
田舎のよいところを知ったうえで、やはり田舎が嫌い・出たいと思うなら、トラブルなく引っ越せるように準備しましょう。
- 親を説得して上京する
- 自分で貯金して上京する
- 企業に就職して引っ越し手当を受ける
田舎を出る際には想像以上にお金がかかるため、勢いで引越すのは危険です。
「田舎を出る」と決めたら、やっておくべきことを具体的に解説します。
親を説得して上京する
親から経済的にサポートしてもらうのであれば、説得し同意を得てから上京しましょう。
反対を押し切って上京したとしても、援助がなく経済的に困窮する可能性があります。
自分1人の資金では生活が苦しいなら、家族の理解を得られるよう、じっくり話し合ってくださいね。
自分で貯金して上京する
上京するための費用を自分でためるなら、費用がどれくらいかかるのか計算しておきましょう。
上京するには意外に費用がかかりますし、田舎と物価が異なります。
- 引っ越し費用
- 賃貸物件の初期費用・家賃
- 家具の購入費
- 田舎より高額な生活費
- 交通費
上記以外にも臨時の出費が考えられるため、もしもの時のために十分に貯金しておいてくださいね。

企業に就職して引っ越し手当を受ける
就職する際に引っ越しが必要な社員へ、手当を支給している企業もあります。
自分で引っ越し費用を準備する必要がないため、一番お得に引っ越せます。
手当の例
- 引っ越しサービス料金
- 敷金・礼金
- 引っ越し先までの交通費
ただし、すべての企業で上記のような手当の制度が存在する訳ではありません。
就職・転職のために上京する場合は、内定先企業に引っ越し手当があるかどうか確認してみてください。
田舎を出るために準備できること
勢いだけで引っ越すと、失敗してしまう可能性があります。
田舎を出ると決めたら、事前の計画立案がとても大切です。以下の5つのポイントをおさえておきましょう。
- 田舎を出る目標期日を設定しておく
- 都心で実現したいことを洗い出しておく
- 住みたい街を決めておく
- 実際に住みたい街を訪問しておく
- 事前に仕事を決めておく
それぞれのポイントについて具体的に解説します。
田舎を出る目標期日を設定しておく
田舎を出る目標期日を設定しておきましょう。
期日を設定すると、以下のような効果が期待できます。
- モチベーションが維持できる
- やるべきことが明確になる
- 進捗度がわかる
だらだらと過ごす無駄な時間が減り、前向きに行動できますよ。
「いつまでに何をする」と具体的な目標を立てて、準備を進めましょう。
都心で実現したいことを洗い出しておく
都会に出て実現したいことを洗い出し、将来の夢を具体化させます。
実現したい夢の例
- 新しい友人・知人を見つける
- 好待遇な企業に就職する
- タワーマンションに住む
上記のように、実現したい目標を仕事面と生活面の両方で洗い出しておきましょう。
できるだけ具体的に考えておくと、やる気の維持・モチベーションのアップにつながりますよ。
住みたい街を決めておく
どんな風に生活したいか、求める条件を明確にして住みたい街を事前に決めましょう。
- 電車・バスの利便性
- スーパーやコンビニエンスストアが近くにあるか
- 治安がよいか
- 職場までの距離
- 好きなお店・よく利用するお店が近くにあるか
自分が優先したい条件を洗い出し、候補になる街を絞ってみてください。
せっかく田舎を出るなら、快適に暮らすためにもできるだけ条件をバランスよく満たす街・地域を探しましょう。
実際に住みたい街を訪問しておく
引越す前に住みたい街を訪問して、どんなところか確認しておきましょう。
- 街の雰囲気が感じられる
- 街の土地勘がつく
- 「ここに住みたい」と気持ちを新たにできる
- モチベーションが上がる
- どんな人が住んでいるのか、治安がわかる
抱いていたイメージと相違がないか、住みたい気持ちに変わりがないか、自分の気持ちとの答え合わせをするとよいですよ。

事前に仕事を決めておく
引っ越しする前に、仕事を決めておきましょう。
「都会に行けば仕事はいくらでもあるだろう」と考えて先に引っ越してしまうのはリスクが大きすぎます。
- 希望通りの仕事がない
- 倍率が高く内定がもらえない
- 給料が低く、新居の家賃が払えない
- 新居から職場までの距離が遠い
- 職場までの電車がいつも満員電車
上記のような結果にならないためにも、仕事を決めてから新居を探してくださいね。
仕事とプライベートのどちらも充実させるために、事前に仕事を決めて暮らしやすい環境を整えましょう。
まとめ
今回は、田舎のよいところ・悪いところをまとめました。
田舎を出たい方は、メリットやデメリットを比べて慎重に考えてみてくださいね。
メリットを蹴ってでも田舎を出たいなら、思い切って引っ越して、生活環境をガラッと変えてみましょう。
前述したように、大切なのは引っ越し前の準備です。
- いつ田舎をでたい?
- 都会で何をしたい?
- どこに住みたい?
- どんな仕事をしたい?
自分に何度も問いかけて、上記の答えを探してください。
答えが明確になればなるほど計画が立てやすくなりますよ。
「田舎から出る」という選択は、あなたの人生において大きな一歩になるかもしれません。
慎重に、かつ大胆に行動してみてくださいね。