東京の郊外で家賃を抑えたいなら、東村山市・多摩市・日野市がおすすめです。この3市ともワンルームの家賃相場が7万円台で、新宿までの通勤時間も35分前後に収まります。
ただし、あなたが郊外の部屋を家賃だけで決めると失敗します。都心から離れるほど定期代は上がるので、家賃で浮いたお金が交通費に消えてしまうからです。この記事では、家賃と定期代を足した実質の固定費で3市を比べていきます。
もくじ
東京の郊外で家賃が安いのは東村山市・多摩市・日野市

東京の郊外で一人暮らしを始めるなら、東村山市・多摩市・日野市の3市がおすすめです。3市とも家賃が7万円台に収まりながら、新宿まで乗り換えなしか1回で出られるためです。
3市の家賃相場と定期代、実質の固定費は次のとおりです。
| 市 | 家賃相場 | 新宿までの定期代 | 実質の固定費 |
|---|---|---|---|
| 東村山市 | 70,200円 | 14,980円 | 85,180円 |
| 多摩市 | 74,000円 | 13,330円 | 87,330円 |
| 日野市 | 73,900円 | 18,720円 | 92,620円 |
定期代は駅探で調べた通勤1か月定期で、東村山駅から西武新宿駅、京王多摩センター駅から新宿駅、豊田駅から新宿駅までの金額です。23区でいちばん安い江戸川区は8.75万円なので、あなたが郊外に出れば家賃だけで1.3万円以上下がります。
ただし表を見るとわかるように、家賃の順位と実質の固定費の順位は一致しません。もちろん3市より家賃が安い市もありますが、通勤時間が1時間を超えるエリアが多いため、まずはこの3市から探しはじめると良いでしょう。
郊外選びは家賃だけで判断してはいけない

東京の郊外でエリアを絞り込むときは、あなたが家賃と一緒に見ておくべきものが2つあります。この2つを見落とすと、思ったほどお金が浮かなかったり、夜に家まで帰れなくなったりします。
東京の郊外で部屋を探す際は、以下2つを家賃とセットで確認してみてください。
- 家賃で浮いた分は定期代で目減りする
- 終電は3市とも0時台なので心配は要らない
家賃で浮いた分は定期代で目減りする
あなたが郊外の物件を比べるときは、家賃に定期代を足した金額で判断しましょう。都心から離れるほど定期代は高くなるので、家賃の安さだけでは本当に得かどうかがわからないためです。
たとえば日野市と多摩市の家賃相場は、73,900円と74,000円でほとんど同じです。ところが定期代は日野市が18,720円、多摩市が13,330円で、5,390円も違います。
この差が生まれる理由は、利用する鉄道会社の違いです。日野市の豊田駅はJR中央線、多摩市の京王多摩センター駅は京王線を使うので、距離が近くてもJRのほうが定期代は高くなります。
差額は月5,390円、年間では64,680円です。家賃1か月分に近い金額なので、あなたも部屋を探しはじめる前に、勤務先までの定期代を調べておきましょう。
終電は3市とも0時台なので心配は要らない
郊外というと終電の早さが気になりますが、この3市についてはあまり心配が要りません。新宿を0時15分前後に出る電車が、3市それぞれに向かっているためです。
たとえばあなたが東村山市に帰る場合、西武新宿駅を0時14分に出る電車に乗れば0時49分に着きます。多摩市なら新宿駅を0時18分に出る京王線で0時51分着、日野市なら新宿駅を0時15分に出る中央線で0時56分着です。
乗り換えも0回から1回で済みます。残業や飲み会で遅くなっても、あなたが終電を逃してタクシーを使う心配は少ないでしょう。
東京の郊外で家賃が安いおすすめエリア

東京の郊外でおすすめの3市が、それぞれどのような場所かを説明します。あなたの勤務先の路線によって選ぶべき市が変わるので、そこを意識して読んでみてください。
- 東村山市は実質の固定費がいちばん安い
- 多摩市は京王線で新宿まで乗り換えなし
- 日野市は中央線の始発駅を使える
東村山市は実質の固定費がいちばん安い
とにかく毎月の出費を抑えたいなら東村山市がおすすめです。東村山市は家賃相場が7.02万円と3市でいちばん安く、定期代を足した実質の固定費も85,180円で最も低い数字でした。
東村山駅から西武新宿駅までは約35分で、途中の高田馬場駅にも止まります。高田馬場駅はJR山手線と東京メトロ東西線に乗り換えられるので、あなたの勤務先が新宿以外でも対応しやすい駅です。
ただし西武新宿駅からJR新宿駅までは、徒歩で9分ほどかかります。乗り換えの手間を減らしたいなら、高田馬場駅で乗り換えるルートも調べておくと良いでしょう。
多摩市は京王線で新宿まで乗り換えなし
乗り換えなしで新宿に出たい人には多摩市が向いています。京王多摩センター駅から新宿駅まで京王線1本で行けるうえ、定期代も13,330円と3市でいちばん安いです。
多摩市の家賃相場は7.40万円と3市では高めですが、定期代の安さで逆転して実質の固定費は87,330円に収まります。また、多摩センター駅の周辺は計画的に整備された街なので、道が広く歩きやすいのも特徴です。
あなたが京王永山駅や京王堀之内駅など市内の別の駅を選べば、家賃はさらに下がります。
日野市は中央線の始発駅を使える
朝に座って通勤したい人には日野市が合っています。日野市の豊田駅には豊田止まりの電車があり、あなたが豊田駅発の電車を選べば座れる可能性もあります。
さらに日野市の家賃相場は7.39万円で、新宿までは約36分です。ただし定期代が18,720円と3市でいちばん高いため、実質の固定費は92,620円になります。
一方で中央線は、新宿だけでなく東京駅まで直通で行ける路線です。あなたの勤務先が東京駅や神田駅なら、定期代の高さを差し引いても日野市を選ぶ価値があるでしょう。
郊外の部屋を決める前に確認したい3つのこと

郊外の物件は23区内と条件が違うので、あなたが確認すべき点も変わってきます。契約してから後悔しないよう、次の3点は必ず見ておいてください。
- 駅からの距離とバス便を必ず確認する
- スーパーと病院が歩いて行ける場所にあるか見る
- 夜の帰り道は自分で歩いて確かめる
駅からの距離とバス便を必ず確認する
郊外の物件を探すときは、あなたが駅からの距離をしっかり確認しましょう。郊外では駅から離れるほど家賃が下がりますが、そのぶん毎日の移動をバスに頼ることになるためです。
バス便の物件を検討するなら、平日と土日の本数、そして最終バスの時刻を調べておいてください。最終バスが22時台で終わる路線もあり、その場合はあなたが電車で帰れても家までたどり着けません。
あわせて坂道の有無も見ておきましょう。たとえば多摩市のように丘を切り開いた街では、地図上は近くても自転車で上れない場合もあるからです。
郊外は暮らしやすいのですが、住宅街だと坂道が多いこともあるので、この辺りもしっかりチェックしておくのがおすすめです。
スーパーと病院が歩いて行ける場所にあるか見る
内見のときは、あなた自身が物件の周りを歩いてスーパーと病院を確かめましょう。郊外は車を持っている前提で店が配置されていることがあり、車がないと買い物に困る地域があるためです。
とくに見ておきたいのは、スーパーの営業時間と、駅から家までの道の途中にあるかどうかです。仕事帰りに寄れる位置にないと、休日にまとめ買いしなければなりません。
また、内科と歯科が徒歩か自転車で行ける距離にあるかも確認しておくと、体調を崩したときに慌てずに済みます。
夜の帰り道は自分で歩いて確かめる
部屋の内見は日中に済ませて、夜の帰り道は別の日に自分で歩いてみましょう。日中は静かで感じのいい道でも、夜になると街灯が少なく怖いと感じる場合があるからです。
とくに郊外は23区内より街灯の間隔が広く、駅から離れると人通りが途切れる区間もあります。あなたが仕事帰りに近い21時ごろに一度歩いておけば、コンビニや交番の位置も体感でつかめます。
この確認の方法は東京で治安がいいのに家賃が安いエリアの記事でくわしく説明しているので、あわせて読んでみてください。
東京の郊外で家賃が安いエリアについてよくある質問

東京の郊外で家賃が安いエリアについて、上京前に多く寄せられる疑問をまとめました。
八王子市はどうですか
八王子市の家賃相場は7.50万円で、3市とほぼ同じ水準です。中央線の特快が止まり、駅前に商業施設もそろっているので、あなたの選択肢に入れて問題ありません。
ただし新宿までの所要時間は40分を超えます。通勤時間を優先するなら、東村山市・多摩市・日野市の3市のほうが有利です。
もっと家賃が安い市はありますか
多摩地域には6万円台の市もあります。たとえば青梅市は6.48万円、あきる野市は6.72万円と、3市よりさらに1万円近く安い水準です。
ただし新宿までは1時間を大きく超えるため、あなたが毎日通勤するなら現実的とはいえません。在宅勤務が中心の人や、都心に出る回数が少ない人なら候補になるでしょう。
埼玉や千葉のほうが安いのではないですか
エリアによっては東京の郊外より安くなります。ただし都県をまたぐと鉄道会社が変わり、定期代が上がる場合があるので注意しましょう。
まずはあなたが東京都内の郊外で実質の固定費を出しておき、その金額を基準に隣県と比べるのがおすすめです。家賃だけを見比べると、判断を誤ります。
まとめ
東京の郊外で家賃を抑えたいなら、東村山市・多摩市・日野市の3市が現実的な選択肢になります。3市とも家賃相場は7万円台に収まり、新宿までの通勤時間も35分前後です。
ただし郊外の部屋を選ぶときは、家賃だけで判断しないようにしましょう。都心から離れるほど定期代は上がるので、家賃と定期代を足した実質の固定費で比べる必要があるためです。実際に日野市と東村山市を比べると、その差は月7,440円、年間では89,280円にもなります。
終電については、3市とも新宿を0時15分前後に出れば帰れるので心配は要りません。あとはあなた自身で、駅からの距離とバス便、そして夜の帰り道を確かめるだけです。
郊外は同じ家賃でも住み心地が大きく変わるエリアです。この記事の数字を目安にしながら、無理なく通えて安心して暮らせる場所を見つけてくださいね。





